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聖光学院(福島)ニュース

聖光学院、16強入りに手応え 全国制覇の壁も実感 

2007年08月20日

 福島大会を順当に勝ち上がり、甲子園に臨んだ聖光学院の挑戦は3回戦で終わった。同校初の8強入りはならなかったが、選手たちは確かな手応えと次への課題をつかんだ。

写真広陵−聖光学院 9回裏聖光学院 試合に敗れ、泣きながら相手校の校歌を聴く聖光学院の選手たち=阪神甲子園球場で

 「自分たちの野球が全国にも通じる手応えはつかんだが、トップのチームとの違いも肌で感じた」。広陵戦翌日の19日、斎藤智也監督は、甲子園での3戦をそう振り返った。

 継投の投手陣に日替わり打線――。それが今年の聖光野球の特徴だった。「大黒柱がいない分、各選手が持ち味を発揮したつなぎの野球を徹底した」と斎藤監督。エースや4番に頼り切らないことで、勝負強いチームに育った。

 青森山田戦は会心の展開だった。「力的には相手が数段上」と、試合前、斎藤監督は語っていたが、勝利への青写真は出来上がっていた。

 先発に軟投派の佐藤竜哉を起用。「山田打線のスイングは、竜哉なら、はめることができる」。強振する打線を恐れず、ゆるい変化球を淡々と投げ込んだ佐藤が、5回まで無失点に抑えた。渡辺侑也の満塁本塁打で一気に主導権を握ると、最後はエース鈴木健太がふんばった。

 「いつも通りの全員野球をすれば自分たちに分がある」。華やかな個人プレーに走らず、各自が持ち場をきっちりとこなしたことが勝ちにつながった。

 一方、斎藤監督が「チームづくりの方向性は同じ」と語る広陵戦では、力の差を見せつけられた。序盤の細かいプレーに、その差が表れた。

 2回無死一塁、カウント2―2で、相手走者の走り出しを読んで、捕手宗方は直球を外にはずさせた。バントの構えをしていた相手打者の体が大きく泳ぐ。「三振ゲッツー」。バッテリーが思った瞬間、打者が外した直球にくらいついてファウルに。「うちとしてはベストのプレーだが、広陵の執念が勝った」と斎藤監督も脱帽する。この回先制の3点を奪われる契機にもなった。

 「自分たちの目指す野球をさらに大きなスケールでやっている」。総合力で16強まで駆け上がった聖光学院だが、全国制覇の壁の高さを肌で感じた大会でもあった。


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