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ここから本文エリア 帝京(東東京)ニュース 成長実感、3試合で422球 垣ケ原達也投手2007年08月20日 延長13回、2死からの3連打。サヨナラの走者が生還するのを、帝京のエース・垣ケ原達也投手(3年)は少し唇をかみしめて見つめた。 先発の高島祥平投手(2年)が2点を失い、3回から救援に立った。「肩は作っていたけど、調子はいま一つだった」 不安は的中した。先頭の副島浩史選手(3年)に、いきなり左中間スタンドに運ばれて追加点を奪われた。が、「切り替えるしかない」と開き直った。ここから、甲子園で「背番号1」を背負ったエースの誇りをかけた長い長い熱投が始まる。 前日の3回戦、9回147球を1人で投げ抜いたばかり。「直球が走っていなかった。その分、気合を込めて投げた」 圧巻は9回。1死満塁サヨナラのピンチで、スクイズを空振りで外し、三塁走者をタッチアウト。打者も空振り三振に仕留めて、無失点で切り抜けた。11回は2死一塁で本塁打を打たれた副島選手。ここも気迫で投ゴロに抑えると、副島選手を見据えるようにして一塁に送球した。「自分が抑えれば負けないと、最後まで強気に考えていた」 最後のマウンドになった13回は、「握力が落ちて球が抜け出していた」というが、この試合、打者45人に対して8安打2失点。エースの名に恥じない内容だった。 昨夏、同じ準々決勝で智弁和歌山に大逆転負けし、自分も不本意な投球に終わった。一年越しの「宿願」だった全国制覇は今年もかなわなかったが、「全く通用しなかった去年と違い、今年はピンチでもあわてずに投げられた。自分でも成長したんだと思う」。 炎天下のマウンドから3試合で422球を投げきった左腕で、あふれる汗をぬぐった。 |