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第89回全国高校野球選手権大会

甲子園だより

著者紹介

神田憲行

(かんだ・のりゆき)

1963年、大阪生まれ、ノンフィクション・ライター。大会終了後に発売される週刊朝日増刊「2007 甲子園Heroes(ヒーローズ)」(朝日新聞社刊)の取材のため、 期間中は甲子園通いの日々を過ごす。甲子園取材歴は13年連続14年目。送りバントよりヒットエンドラン派。三つ目のストライクを内角ストレートで取りに来る投手にシビレる。著書に『横浜vsPL学園』(共著、朝日文庫)、『97敗、黒字。』(朝日新聞社刊)、『八重山商工野球部物語』(ヴィレッジブックス)など。

ドクターK 大垣日大・森田貴之投手  08月17日

 甲子園はおとといが満員札止め、昨日もかなりのお客さんが入りました。今年は昨年のようなスターが不在といわれているのですが、昨年の決勝戦を契機にして、高校野球に関心をもってくださる方が増えたのでしょうか。ありがたいことです。

 さて、大垣日大・森田投手が浮上しました。初戦が15奪三振、昨日の創価戦も毎回の13奪三振。まさに今大会の「ドクターK」です。箕浦捕手は「球数を減らしたいから、三振を獲りに行くようなリードはしていない」と言いますから、打たせようと思う球でも打者が空振りしてしまうほど、キレがいいのでしょう。

 創価戦でも8回に3点を失いましたが、7回まではほぼ完璧なピッチング。捕手が構えたミットと反対のコースに行く投球を「逆球」と呼ぶのですが、森田投手はこの逆球がほとんどない。140キロ前後のストレートと(最高速度は148キロ)、スライダーがミットめがけて面白いように決まる。まるでプロ野球のピッチャーを見ているようでした。

 大垣日大の阪口監督は東邦(愛知)時代から、あの「バンビ坂本」から中日ドラゴンズで活躍している朝倉投手まで、いつも甲子園にいいピッチャーを連れてきます。森田投手の投球にこれからも注目していきましょう。

 今日は第1試合から第4試合まで、すべて九州勢が登場します。とくに第4試合は佐賀北が前橋商と対戦。延長15回を戦い、1日置いて昨日の再試合、そして今日の連戦と、体力的にキツイでしょう。九州のみなさん、応援してあげてください。

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