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ここから本文エリア 千葉ニュース つかみかけた4強、するり 千葉敬愛・大川哲也君2007年07月27日 それは千葉敬愛にとって、あまりにも不運な打球だった。
11回裏2死三塁。マウンド左に転がったゴロが、千葉マリンスタジアムの人工芝の上で高く跳ねた。 遊撃手が処理しようとするが間に合わない。東海大浦安の打者が一塁を駆け抜けると、千葉敬愛の内野手が、緑の芝の上に崩れ落ちた。 投手の大川哲也君は数秒下を向くと、チームメートの背中をたたいた。 1日前、千葉経大付を破った場所での最後の瞬間は、あっけなかった。終盤まで好投した大川君はこの日、野手でのスタートだった。 試合はもつれた。5回に逆転されて2―3。 流れが行き来する6回裏、大川君がマウンドに上がる。ピンチを無失点に抑えると、再び千葉敬愛に流れが来る。 7回表、相手の守備の乱れを突いて逆転した。 「昨日より球は良かった」。大川君は直球で押した。7回、8回も無失点。4強の舞台が、すぐそこまで近づいていた。 しかし、9回2死三塁。2ストライクまで追い込みながら、直球を中前に運ばれ、同点に追いつかれた。 そして11回裏。最後は内角の直球だった。 「打ち取ったと思った」のもつかの間、東海大浦安の走者が本塁を駆け抜けた。 昨夏の覇者を倒した千葉敬愛の快進撃は終わった。しかし、球場の外では応援団が選手たちを大きな拍手で迎えた。 「泣くな。みんなよくやった」。主将の松賀涼太君が選手の肩を抱く姿があった。 大川君が少し遅れて外に出た。マウンドと同じ淡々とした表情をひときわ大きな拍手が迎えた。 |