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ここから本文エリア 千葉ニュース けが治癒、エース戻る 稲毛・山下投手2007年07月19日 「戻ってきたぞ」
1年ぶりに立つ夏の大会のマウンド。稲毛の投手、山下航君は緊張しながらも、体に力が入っていくのを感じた。 2年生エースとして山下君は昨夏、1回戦から7試合を一人で完投し、チームの4強入りに大きく貢献した。自慢のスタミナで61回と3分の2を投げきった。 ところが、3月初旬、山下君は、紅白戦で右ひじをひねったことが原因で、腕の曲げ伸ばしもほとんどできなくなった。 軽いキャッチボールをするのが精いっぱいで、ベンチでスコアをつける日々が続いた。 4月上旬の春季大会地区予選も、山下君はベンチで応援した。チームは1回戦で負けた。 「投げたい」「悔しい」。山下君の野球日誌には、そんな言葉がつづられた。 6月に入り、けがが治った。試合に出られなかった悔しさをばねに、黙々と練習を積んだ。得意の直球やカーブの切れが元に戻っていった。 そして7月。昨夏バッテリーを組んだ先輩の茅根徳人さんからメールをもらった。 「がんばれ」 勇気づけられた。 この日、山下君は「球を低めに集めよう」と考えた。落ち着いたマウンドさばきで、相手打線を1安打に抑えた。打線も波に乗り、10得点。 依田司監督は「主導権を握って試合を進められた。山下も上出来のピッチング」と、エースの完全な復調を確信した。 スタンドには昨年の3年生の顔があった。茅根さんは「勢いのある攻撃で良かった」と後輩たちの初戦突破を喜んだ。 山下君は力強く言った。「去年は先輩に引っ張ってもらった。今年は最高学年。自分たちが引っ張っていきます」 昨夏4強の立役者は、一回り大きくなって、夏の舞台に帰ってきた。 |