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ここから本文エリア 青森ニュース 青森大会、シード校初戦に壁2007年07月16日 シード校の五所川原工が初戦敗退した。青森、弘前が勝ち、八戸は弘前実に終盤、逆転負けを喫した。尾上総合は6回目の出場で初勝利。16日、32強が出そろう。
五所川原工の兼平陽太主将(3年)は、弘前工戦でもベンチに座っていた。その手には常に一冊のノートがあった。 シード校として出場した今大会の初戦。1回からグラウンドの隅々に視線を向け、ペンを走らせた。守備に散るチームメートに指示を出した。ピンチの場面では、ノートをポケットに入れて伝令に走った。 背番号は、10。 そのノートに、相手投手の球種を1球ごとに記録した。チームの失策の原因、捕手の配球、監督の指示まで、手が休まることはなかった。「同じミスをみんなが繰り返さないために、必要なんです」 「1、2年生主体の若いチーム」が、神幸久監督の口癖だった。練習でも「3年生が一番だめじゃないか」と、容赦ない言葉が飛んだ。頼もしく感じていた後輩がライバルになり、自分を越していったという。 ノートの記録は、「技術では下級生にかなわない。なら、自分には何ができるんだろう」。そう考えて始めた。ノートが、自分の役割を気付かせてくれた。 もちろん、打席に立ちたかった。「1打席でも」。だが、出場の機会は最後までなかった。試合も敗れた。 「みんなよく打ってくれました。でも、ノートのページ、もう少し増やしたかったです」。ベンチ裏で、そっと、かばんにノートをしまった。 |