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金足農(秋田)ニュース

執念見せた「雑草軍団」 金足農の戦いを振り返る

2007年08月14日

 金足農の夏は終わった。優勝候補にも挙げられる選抜準優勝の大垣日大(岐阜)を最後まで苦しめたが、1―2で敗れた。「雑草軍団」が経験した甲子園を振り返る。

写真大垣日大−金足農 9回裏金足農 試合後、甲子園の砂を集める金足農の選手

 ◇チームワーク

 4回表、先発高橋ののど元を打球が直撃。「アウトにしなければと夢中だった」という高橋は、必死にボールをつかんで一塁で刺した。

 継投した今野は制球に苦しんだが、変化球で相手を打ち取った。

 守備陣もそれに応えた。

 捕手武田は相手の盗塁を2度刺し、ピンチの芽を摘んだ。4回には遊撃手浅野のグラブさばきと二塁手山田の強肩で併殺を成功させ、6回には三塁手須藤は鋭いゴロを体を張って止めるなど、失点を防いだ。

 突出した選手がいたわけでない。全員で試合をもりたてた。そして集中力は最後までとぎれなかった。大垣日大の阪口慶三監督が「試合にかける執念は我々より数段上」と振り返った。

 ◇「お家芸」不発

 「ミスをした方が負ける」と試合前に嶋崎久美監督が話した通りの展開になった。

 金足農は「お家芸」の犠打を3度失敗した。

 1度目は、4回裏無死一、三塁の場面。スクイズを狙った渡辺のバットは空を切る。結果的に捕手が二塁送球する間に三塁走者桜庭が生還したが、本来ならば挟殺でもおかしくなかった。

 直後の4回無死二塁、9回無死一塁の場面ではいずれもバント失敗が好機をつぶした。少ない好機を確実に生かせなかったことが敗因になった。

 ◇まじめさ生かせば

 秋田県代表は10年連続初戦敗退となったが、金足農の選手たちは純粋でまじめだった。

 浅野主将はグラウンド整備やボール磨きを率先してやり、3年生は夕食後も素振りで試合のイメージを作った。午後9時、10時の消灯時間を守った。そんな姿に後輩たちが引っ張られ、チームは一丸となった。

 敗戦後、宿舎へ戻った選手に嶋崎監督は「厳しい練習に耐えて良くやってくれた。甲子園で歌えなかった校歌をここで歌おうじゃないか」と呼びかけた。選手たちは泣きながら声を張り上げた。

 こうした純粋さとまじめさから来る吸収力が、秋田の選手の強みだと思った。秋田の選手たちにはいくらでも成長する余地がある。そう確信した。


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