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「松坂以来」駒苫田中投手にスカウト注目 メジャーも

2006年08月12日

 駒大苫小牧の田中将大(まさひろ)投手(3年)が、甲子園でプロ野球のスカウトの視線を集めている。初登板となった10日の南陽工(山口)戦では、日本の12球団だけでなく、米大リーグのスカウトも真剣な表情で投球を見守った。「松坂(現西武)以来の怪物」と話すスカウトもいる。

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力投する駒大苫小牧の田中将大投手=阪神甲子園球場で

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球速を計りながら田中将大投手の投球を見守る米大リーグ・ニューヨークメッツの大慈弥(おおじみ)功・環太平洋担当部長

 試合が始まった午後3時過ぎ。甲子園のバックネット裏には、それらの人たちがメモやスピードガンを手に一斉に集結した。注目選手がいない時には食事などを取ることもある。

 田中投手は6四球と制球に苦しみながらも、14奪三振で3失点完投。序盤は直球とスライダー中心の組み立てだったが、中盤からはカーブを多投し、緩急をつける頭脳的な投球を見せた。球場の球速表示は最速148キロをマークした。

 北海道日本ハムファイターズの山田正雄ディレクターは「本来の調子ではなかった。何回も見ているから、気持ちが変わることはない」と、今秋のドラフトで田中投手を1巡目指名したい考えを口にしている。巨人など複数の球団も興味を持っていると言われる。

 また、米大リーグ・ニューヨークメッツの大慈弥(おおじみ)功・環太平洋担当部長は「まだまだこれからの投手」と素質を高く評価する。そして「本人が希望すれば(米大リーグ入りは)大丈夫。いますぐでも、7、8年後でも来てくれれば」と話した。

 よく比較されるのは98年に春夏連覇を果たした横浜の松坂大輔投手(現西武)だ。記録では田中投手は公式戦通算奪三振数(現在354)を塗り替えている。球速では昨夏に150キロを記録しており、大きな差はない。

 松坂の指導にもあたった横浜高校の小倉清一郎部長は「まっすぐの伸びは松坂が上ですが、変化球は田中の方が上。フォークは松坂は投げられなかったし、スライダーも松坂と同等以上。フィールディングや牽制(けんせい)はうまいですね。松坂と同じぐらいです」と話す。

 10日の試合後、田中投手は3失点という投球に満足できず、終始笑顔がないまま「今日の出来では松坂さんと比較できるようなものでは…」と言葉に詰まった。3連覇に向けて、今後の投球に注目が集まる。

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