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応援「地に響く」 猛追2アーチに大喝采

2006年08月22日

 延長15回の激闘の末に引き分け、21日に再試合となった駒大苫小牧―早稲田実の決勝。決着をつけるため、甲子園球場に戻った両校選手の一投一打に、再び熱い視線が注がれた。

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駒大苫小牧―早稲田実 9回表駒大苫小牧無死一塁、中沢は中越えに2点本塁打を放ち一塁をまわる

     ◇

◆甲子園――「先輩の気迫感じた」

 12時 四つのホテルに分かれて宿泊した駒大苫小牧の生徒約800人がアルプス席に入場。「みんなで全力で応援する。一生懸命プレーしてほしい」と応援団責任者の菅沼英樹さん(32)。

 12時45分 選手らがスタンドにあいさつ。小玉章紀校長(57)は「立派な試合で、全力を出し切ってほしい」。

 12時50分 早稲田実にエールを送る。前日15回まで踊り続けたチアリーディング部の今井亜未部長(2年)は「昨日のは今日の練習。最後まで頑張る」と疲れを感じさせない笑顔を見せた。

 1回裏 1点を先制され、田中将大投手がマウンドへ。田中投手が中学時代に所属した「宝塚ボーイズ」主将の花見誓也君(14)は「このままでは早実ペース。流れがこっちに来る投球を」と期待を込めた。

 3回裏 初めて三者凡退で相手の攻撃を断つ。「まだ序盤。後半に逆転できればいい」と野球部の竹田聖蘭君(2年)。

 4回表 中沢竜也選手のチーム初安打にスタンドがわく。母多郁代さん(39)は「すごいですねえ。私もファンになってしまう。まだまだ打ってくれると思う」。

 6回表 三谷忠央選手が1点差に迫る本塁打。息子の本塁打を見るのが夢だったという母恵子さん(50)は「何とか塁に出ることだけを祈っていた」と感激の表情。

 6回裏 1点を追加されたが、田中投手が後続を三振に打ち取る。部員18人がユニホーム姿で観戦した田中投手の出身校、兵庫・松崎中のソフトボール部の税所(さいしょ)美智さん(14)は「先輩の気迫が伝わってくる」。

 9回表 中沢竜也選手が2点本塁打。アルプス席は地響きのような歓声に包まれた。あちこちから「負けるなー」と声が飛ぶ。

 試合終了 田中投手が三振し、最後の打者となる。本間篤史選手の母良子さん(50)は「ここまでよく頑張った。お疲れ様と言ってあげたい」。やはり目には涙が浮かんだ。生徒会長の安藤広大君(3年)は「試合を追うごとに応援の輪がアルプス席から内野や外野席まで広がっていった。とてもうれしくて、気持ち良かった」と話した。

◆道内――勇気・感動に「感謝」

 1回裏 苫小牧市の駒大苫小牧高イベントホール。菊地翔太投手に代わり、田中将大投手の登板が告げられると、「よし行け行け」の大声援。

 2回表 JR北見駅の待合室で列車待ちの客ら約20人がテレビ観戦。この回の先頭打者・本間篤史選手のファンという北見藤女子高の荒木麻美さん(16)は、「昨日も見ていた。疲れているでしょうが、勝ってくれると思います」。

 4回表 JR函館駅2階多目的ホール。青函連絡船関連の商品などを扱う「いるか文庫」の白井朝子さん(55)は「駅構内のテレビ前の歓声がここまで届く。逆転が駒苫の身上ですから、これからですよ」。

 5回表 帯広市の百貨店・藤丸1階エレベーター前。決勝用に設置したテレビ前では、市内の会社員大友敏都志さん(34)が「きょうこそ決めろ!! 苫小牧V3目指して」と手書きした“ミニ横断幕”を持参。

 5回裏 JR苫小牧駅改札口。電車を待っていた男性(53)は「見ていたら離れられなくなった。早実の投手は昨日のまま。良過ぎる」と心配そうに大型テレビに見入った。

 6回表 駒苫の三谷忠央選手の本塁打で1点差に詰め寄る。札幌市の丸井今井札幌本店5階の特設応援会場の約100人はテレビに向かって「ウオー」「よし!入った」と大喝采。

 9回表 JR旭川駅改札口脇。1週間前から道内を旅行中という大阪府の大学院生(23)も「こちらの人の気持ちが乗り移って駒大を応援しています。北海道の人って地元愛がすごいなあ」。

 試合終了 札幌市の三越札幌店前。終了とともに、同店が道内産牛乳のパック300個を通行人に配る。店の外壁には「準優勝おめでとう」と書かれた約25メートルの懸垂幕が掲げられた。

 16時30分 札幌市のJR札幌駅前と大通公園で、駒大苫小牧の健闘をたたえる朝日新聞の号外が配られた。

 18時10分 札幌市の道庁玄関ロビーに準優勝を祝う横断幕(横5メートル)が張られた。「勇気と希望、大きな感動ありがとう!! 祝準優勝!」の文字。「よくやったよ」と退庁する道職員たちも幕を見上げた。

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