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選手と一体、熱い声援 同郷主将の活躍に勇気2006年08月16日 ベスト8入りは果たせなかった。が、一塁側アルプス席からは、最後の最後まで試合をあきらめなかった選手の戦いぶりをたたえる拍手と声援がやまなかった。
4回、ついに試合の均衡が破れた。鹿児島工が3点を先制。チームメートに交じり声をからして声援を送るのは、野球部で「学生コーチ」を務める3年篠原憂君(17)。 昨夏、ダッシュの練習のしすぎで腰を痛めた。整体院に通ったが、痛みは消えず、練習できない焦りばかりが募った。母親に「もう野球を辞める」と弱音を漏らしたこともある。そんな時期、心の支えとなったのが、けがで故障者リストに入り、3年生の6月から学生コーチに就任していた先輩の存在だった。練習中も、寮に帰っても、監督にさえ話せない悩みを相談できた。「自分もそんな存在に」。最後の夏を「学生コーチ」で迎えようと決めた。 打撃不振の選手や後輩の相談相手になったり、ノックを打ったりするのが主な仕事。「縁の下の力持ち」的な役割だが、普段の練習でも香川大会でも選手を励ますことで、一緒に戦っていると実感できた。甲子園への切符を手にした時は、「最高のプレゼントをもらった」と思った。 試合の方は、その後もピンチの連続。「一つ一つアウトを取りリズムをつくっていけば、まだまだチャンスはある」 9回、香川西が意地を見せる。集中打で3点。青いメガホンを振って喜ぶアナリ・アブドキリムさん(28)。民族衣装の帽子をかぶって、ウイグル語で「ハイラトケリン(頑張れ)」と声援を送った。 アナリさんは、ウラム・エフェレディン主将と同じ中国・新疆(しん・きょう)ウイグル自治区出身。5年前に来日、日本語学校に通い、現在は東京のソフトウエア会社に勤める。初戦の日本文理戦の翌日、友人からウラム主将の活躍を聞いた。いてもたってもいられず、この日、甲子園に足を運んだ。アナリさんの携帯には、ウイグル人留学生の友人から「香川西の勝利を祈っています」とメールが次々と届いていた。
「ウラム君の野球での活躍は、私たちに勇気を与えてくれた。でも、それもチーム、監督、地元の人の支えがあってこそ。皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」
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