検索とメインメニューとばして、このページの本文エリアへ検索使い方
現在位置 : asahi.com > 高校野球 > 第88回選手権 > 全国大会 > 石川 > ニュース > 記事ここから本文エリア

ありがとう夢・感動 逆転信じ最後まで

2006年08月15日

 「やったぁ!」という喜びの雄たけびから、悔し涙まで。照りつける真夏の太陽の下、アルプス席では、金沢から駆け付けた大応援団が、選手たちの精いっぱいのプレーに最後までエールを送り続けた。

写真

試合に敗れ、スタンドの応援団にあいさつに向かう金沢の選手たち=阪神甲子園球場で

写真

試合に敗れ、スタンドの応援団にあいさつに向かう金沢の選手たち=阪神甲子園球場で

 ◆試合前 午前0時に金沢を出発したバス約30台と早朝のJRの列車などで生徒や職員、保護者ら約1300人が甲子園にやってきた。青いタオル、青い帽子であっという間に三塁側アルプスは青一色に。野球部応援団の久保慎平(3年)は「1回戦を見たら智弁には組織力があるが、うちは勢いがあるので、勢いで勝つ」と意気込んだ。

 ◆1回 先発は背番号11の林。2死二塁の場面で、4番に左前安打を打たれたが、左翼手細川の好送球で二塁走者は本塁タッチアウト。見事初回を無失点で切り抜け、大歓声に包まれた。林の母、美恵子は5万人の観衆の真ん中に立つ息子を心配そうに見つめながら「すごいプレッシャーの中で戦っているけれど、マイペースで頑張って欲しい」。

 ◆3回 智弁和歌山、金沢ともに堅い守りでスコアボードに「0」が続く。少年野球チーム「石川ウイングス」のちびっ子選手たちは、チームの先輩である遊撃手沢田のプレーにため息。主将の寺下竜司(清泉中3年)は「チームの先輩としてかっこいいし、あこがれの存在。全国でこういう試合ができるのはすごい。自分も将来甲子園でプレーしてみたい」。

 ◆5回 林と救援の滝口が智弁和歌山打線につかまり、一挙5点を奪われた。「ああ……」とため息がもれ、さすがに応援団にもがっくりした様子がうかがえる。だが、21人のチアリーダーの代表、柿島千尋(2年)は「負けたくない。悔しいし、うちらが中心になって盛り上げていく」と強気。沈んだ雰囲気を笑顔と大きな声ではねのけた。

 ◆8回 細川の中前安打をきっかけに反撃し、3点差に迫った。10年前の野球部主将で金沢高教諭の西脇昌則(28)は「追い上げているんでいい雰囲気。このまま逆転して、念願の夏の2勝をぜひ実現して欲しい」と後輩たちを見つめた。

 ◆9回 「よーし、声出していこう」「勝てる!勝てる!」。みんな逆転を信じ、あきらめない。だが、粘りも及ばず、2―5でゲームセット。

 アルプス前にあいさつにきた選手たちに盛大な拍手がおくられ、女子生徒のなかには涙ぐむ姿も見られた。吹奏楽部の部長、茶谷思希(3年)は「負けてしまったけれど、頑張ってくれたのですごくうれしい。暑い中、一生懸命吹いたかいがあった。選手たちにも届いたと思う」と話し、アルプスを後にした。

 (敬称略)

ここから広告です
ここから広告です
広告終わり

ここから広告です
広告終わり
▲このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.