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父直伝の折れない心 帝京救援の1年生・杉谷遊撃手2006年08月18日 闘争心は元プロボクサーの父親譲りだ。2日前に打球で右ほおを強打した。それでもボールを怖がらない。「まだ左ほおも、おでこも、ぶつけるところは残っている」
ただ一人の1年生レギュラーは4回に適時二塁打。9回には逆転となる2点適時打を放った。その裏には、度胸を買われて救援。「ワクワクして」投げた1球は死球。即降板したが、立ち向かう気持ちで投げ込んだ結果だった。 父・満さんは左フックの強打が売りの元日本フェザー級王者。世界1位にもランクされて世界戦経験もある。兄・翔貴は野球部の先輩だ。外野手として正選手を狙う。父はボクシングの亀田3兄弟を意識して「野球界の杉谷兄弟になれ」という。 まねごと程度にボクシング経験がある。サッカーも習っていた。しかし小3になる頃、兄を見て「野球がしたい」。強く慰留するサッカーの指導者に対し、涙を流しながら1人で訴え、野球への転向を許してもらった。その後は野球で泣き言を言ったことはない。 食事で、ソーセージの長さが違うと兄弟げんかする。全く同じ食べ物でも、ジャンケンで勝って先に選ばないと気がすまない。けんかが多くて、母・真寿美さんは「よく投げ飛ばした」という。
3年時には主将になると宣言する15歳は「日本一になれなかったから、父には怒られると思う。当たって砕けて、また復活してはい上がる」。それが杉谷家の教えだ。(後藤太輔)
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