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光った猛打44アーチ 甲府工、堅い守りでV

2006年07月25日

 山梨大会は、甲府工が7年ぶり8回目の甲子園出場を決め、閉幕した。今大会は、コールド試合が昨年より7試合増えて18試合になり、大会通算本塁打も44本を記録して、最多だった昨年の39本を大きく更新するなど、打撃力が目立つ大会となった。決勝戦は11―10のサヨナラ試合となり、今大会を象徴する内容となった。計38試合の熱戦を振り返った。

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サヨナラ勝ちで優勝が決まった瞬間。喜ぶ甲府工の選手たち=小瀬

 甲府工は2年生投手石合を中心に、5試合で失策3と、伝統の堅い守りで決勝へ進んだ。石合は準決勝までの4試合すべてに先発。26回2/3を投げ、29奪三振、6失点と安定した投球を見せた。とりわけ、四死球が5と、「スピードより制球に重点を置くようになった」成果が表れた。

 決勝の相手は、昨秋から県内公式戦無敗の第1シード・東海大甲府だった。両校は、04年の山梨大会決勝でもぶつかり、この時は東海大甲府がサヨナラ勝ちで甲子園へ出場、ベスト4となった。そのときに悔しい思いをした1年生が今の3年生だ。

 原初也監督は浮足立つ選手たちに試合前、「甲府工は今まで東海大甲府などの私立校を破って甲子園に出場してきた」と激励。甲府工は1回に4安打などで3点を先制すると、7回までに9点を挙げた。8回に東海大甲府に5点を奪われ、逆転を許したが、その裏に同点に追いつき、9回のサヨナラ劇につなげた。疲れからか、7回2/3で8点を失った石合を打線が助けた。

 敗れた東海大甲府も、持ち味の粘り強くつなぐ打線が光った。準決勝までの4試合で打率は4割を超え、得点は44点。数字では、甲府工を大きく上回った。決勝でも10点を挙げたが、投手陣が踏ん張れなかった。大野は準決勝で、3本塁打を放つと、決勝でも2本塁打の活躍を見せ、「打の東海大甲府」を強く印象づけた。

 優勝した甲府工を含め、公立校の健闘も光った。公立校の優勝は99年の同校以来。18年ぶりに4強入りした甲府商は、3回戦で昨年優勝の日本航空と対戦した。日本航空の6安打を下回る4安打ながら、確実に好機を生かし、1点差で競り勝った。昨年覇者を破ったこの試合は、今大会を代表する好試合となった。

 13年連続での8強入りを目指した市川も3回戦で敗れはしたものの、エース小倉の好投で、4強入りした富士学苑と互角に渡り合った。

 ノーシード校の活躍も光った。石和は昨秋の県大会で4強入りした大月短大付を破るなどして、3回戦に進出。敗れはしたが、優勝した甲府工を相手に中盤まで競り合った。

 昨秋と今春の県大会で1勝がかなわなかった谷村工は2勝する躍進ぶり。3回戦ではAシードの日大明誠に7回までリードを奪う勢いを見せスタンドをわかせた。

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