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開会式 夏の太陽がグラウンドに映え

2006年07月14日

 開会式は午前9時に始まった。薄曇りの空から、夏の日がグラウンドに降り注ぐ。スタンドでは約2500人の観客が見守った。出場40校の選手約800人が、昨年の覇者、智弁和歌山を先頭に入場した。

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開会式でセンターポールに向かって整列する選手ら=県営紀三井寺球場で

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始球式の投手をつとめた西岡詩穂さん=県営紀三井寺球場で

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選手宣誓をする星林の川崎祐揮主将

 県立海南高校女子生徒が各校のプラカードを持って先導。選手たちは、腕を大きく振り、胸をはって力強く歩いた。グラウンドを半周して外野に整列。朝日新聞社のヘリコプター「はつどり」から始球式のボールが投下された。

 大会会長の田井伸幸・県高野連会長は、田辺市在住のノンフィクション作家・佐山和夫さんの「高校野球は世界遺産」という一言を紹介。「少年たちが立派な大人になるため、強くて、広い心を育てる場。失敗を恐れず、新たな経験に挑戦してほしい」とあいさつした。

 朝日新聞和歌山総局の矢野裕一総局長は黒人初のメジャーリーガーになったジャッキー・ロビンソンの「不可能の反対語は可能ではない。挑戦だ」という言葉に触れ、「チャレンジ精神にあふれた果敢なゲームを期待しています」とエールを送った。

 星林高校の川崎祐揮主将が選手宣誓。始球式は和歌山北高校3年の西岡詩穂さんが投手役を務めた。

◆「頑張って」願い どきどき始球式

 始球式で投手役を務めた和歌山北高校3年、西岡詩穂さん(17)は、フェンシングの選手。世界ジュニア・カデ選手権で銀メダルを獲得した実力者だが、野球の経験はほとんどない。ソフトボール部の同級生と練習して、始球式に臨んだ。

 マウンドで大きく深呼吸。左足を大きく踏み込んで力いっぱい投げた。でも投げたボールは大きく右にはずれ、バウンドして近大新宮の捕手・和田啓介主将のミットへ。

 西岡さんは口に手をあてて、悔しそうな表情を浮かべた。和田主将からボールを手渡され、グラウンドを後にした。「やってもうた!もう1回やりたい」

 西岡さんは「練習ではうまくいったのに、すごく悔しい。でも『頑張って』という気持ちを込めて、投げることはできました」と話した。

◆忘れられないアツい夏誓う

 「この夏を忘れることのできない、あつい、あつい、あつい夏にすることを誓います」――。星林高校の川崎祐揮主将(17)は、力強い声で選手宣誓をした。

 宣誓の言葉は、チームメートと一緒に考えた。「大好きな野球ができる喜び」「支えてくれたすべての人々への感謝の気持ち」「全力プレーをモットーに」……。3度繰り返した「あつい」には、「自分たちの『熱い』プレーをみせたい」との思いを込めた。

 川崎主将はこの日、球場に来てから選手宣誓のことで頭がいっぱいだったという。「緊張して早口になってしまったけれど、最後まで言えてよかった」。宣誓という大役を成し遂げ、満足そうに話していた。

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