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痛みよりも「甲子園出場」 浜名・大橋主将

2006年07月31日

 「練習、一番やってきたのはおれたちだから」。9回表の攻撃を前にベンチ前で円陣を組み、浜名の主将・大橋良太郎君はみんなに声をかけた。そして、1死後に迎えた打席。腰の痛みをこらえて外角の変化球をフルスイング、左前安打を放った。

写真

浜名主将・大橋良太郎捕手

 「痛みより甲子園への思いのほうが強かった」

 サッカー少年だった。小学4年のとき、人数が足りないからと頼まれて、地元の野球チームの試合に出た。初めて振ったバットでヒット。帰宅するや、母比呂美さんに「野球やりたい」と目を輝かせて飛びついた。

 準決勝まで5試合で打率3割9分8厘を誇る浜名の4番。「バッティングが一番おもしろい」。飛龍との準決勝では、3点本塁打を放ち観客を驚かせた。

 中学のときに疲労の蓄積で腰を痛めたが、選手の自主性を重んじる浜名で、重いバットを振りながらフォームをつくってきた。痛みが大会を通じてひどくなっても、「悔いを残さないように」と、この日は4打席すべてフルスイングした。

 7回、本塁打かと思わせる打球は左翼手のグラブへ。「バットの根元に当たり、少し詰まった。決勝で負けている、というプレッシャーがあったのかもしれない」

 最後の打者が右飛に倒れ、二塁ベースを回ったところでゲームセットを迎えた。頭に浮かんだのは冬の中田島砂丘での練習。砂地を12キロ走り込み、タイヤを体にくくりつけて負荷をかけた。「野球をやめたい」と思うこともあったが、弱音は吐かなかった。

 負けず嫌いの主将は試合後、静岡商の主将・増井裕哉君に歩み寄って声をかけた。

 「甲子園で絶対勝ってきて」

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