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猛打の佐賀商連覇 佐賀西の反撃及ばず

2006年07月27日

 強力打線が爆発した佐賀商が連覇を果たした。梅雨が明け、真夏の炎天下となった26日、みどりの森県営球場で決勝があり、佐賀商が10―4で佐賀西を退け、2年連続14回目の夏の甲子園出場を決めた。

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佐賀西―佐賀商 1回裏佐賀商2死二塁、山口が先制の右越え三塁打を放つ。捕手北川=いずれもみどりの森県営

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佐賀西―佐賀商 7回表佐賀西1死一塁、北川の右翼線適時二塁打で一塁走者貞島が生還。捕手山口

 ◎…1点を先行して迎えた3回1死満塁、佐賀商の田中は、相手エースのスライダーが「高めに抜けている」と気づいていた。2球続けてスライダーがあまり変化せず、「次は直球だと思った」。狙い通りに外角の直球をたたくと、打球は右前へ転がり2点を加点。佐賀商はこの回、さらに2点を挙げ、試合の主導権を握った。

 5―4と1点差に迫られた8回の守り。2死満塁のピンチで再びマウンドに上がったエース大隈は、直球を低めに投じた。中飛で切り抜けると、ダッシュでベンチに引き揚げ、ナインと力強いハイタッチを繰り返した。

 投手力に難があると大会前に指摘され、「絶対に打たれたくなかった」。6月以降のフォーム改造が功を奏し、低めに球を集められるようになっていた。

 その裏の2死一、二塁。熱中症とみられる症状で倒れた主将中山の代打として、寺崎が打席に入った。「甲子園で(昨年)の借りを返す」と、体力、気力の限界まで闘い抜いた中山の気持ちに応えたかった。2球目をたたくと、強烈な打球が二塁手のグラブをはじき、10点目の適時打となった。

 球場外の担架に横たわっていた中山は、寺崎が打ったと聞き、涙をこらえきれなかった。

 佐賀西は3回2死一、二塁で、田中が初球をたたき右前安打。二塁走者が本塁でタッチアウトになったものの、「1年間の成長を確認できた」と振り返った。

 佐賀商を相手に延長戦の末、涙をのんだ昨年の準決勝では、一打サヨナラの場面で放った打球が、二塁手のグラブに阻まれ、敗れていた。

 校歌の大合唱で始まった7回、佐賀西は先頭の貞島が、中前安打で出塁。その後、2本の長打で2点を返す粘りを見せた。エースの田中は試合後、「1年かけて階段をひとつ上れた。もう1段は後輩に託す」と語った。

▽甲子園で雪辱を 佐賀商・田代孝監督

去年の甲子園での雪辱を果たそうと、選手たちが1年間よく頑張ってくれた。甲子園での借りは甲子園で返す。出場が目標ではなく、勝つためにやってきた。この瞬間から、しっかりと本大会に向けて準備したい。

▽周りに助けられ 佐賀商・中山亮主将

打撃面での調子が悪く、今大会ではあまり成績を残せなかった。試合中に声を出したり、守備での貢献を心掛けたりしながら、周りのみんなに助けてもらった。この恩は、昨年の経験を生かして甲子園で返したい。

▽佐商は精度高い 佐賀西・内田努監督

佐賀商とやるのを楽しみにしていた。相手打線は精度が高く、投手の球を狙い打ちされた感じだ。選手は頑張ってくれたが、3回に4点取られたのが大きかった。もう1年、十字架を背負っていかなければいけない。

▽甘い球打たれた 佐賀西・田中宏典主将

昨夏に佐賀商に負けた翌朝、今大会決勝で倒すことを誓い合って練習してきた。だが、甘く入った高めの球を見逃さず、打たれてしまった。この3年間、野球に打ち込ませてくれた周りの人たちに感謝したい。



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