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大阪桐蔭、執念の連覇 15年ぶりの日本一に挑む

2006年08月01日

 3時間7分の大接戦の末、大阪桐蔭が2年連続で優勝旗をつかんだ。31日の決勝は、大阪桐蔭のエースと、金光大阪の2投手の好投で延長戦に突入。12回、ともに4番からの攻撃で得点圏に走者を進めたが、最後に明暗が分かれた。大阪桐蔭は6日から、阪神甲子園球場で開かれる全国大会で、15年ぶりの日本一を目指して戦う。

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大阪桐蔭―金光大阪 優勝を決め、抱き合って喜ぶ大阪桐蔭の選手たち=舞洲

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大阪桐蔭―金光大阪 6回表大阪桐蔭1死一、三塁、山口祥は一塁前にスクイズを決める。投手植松、捕手堀尾=舞洲

 ◎…「後ろを見てみろ。後に続くのは頼れるバッターばかりだ。冷静にいけ」。12回表、大阪桐蔭の攻撃。先頭打者の中田は打席に入る前、同級生の生島からこう言われた。準決勝まで打率4割超、本塁打5本の強打者も、この日は無安打に抑えられていた。「つなぎたい」。4球目の変化球に体が反応する。打球は左前に抜けた。

 堀の犠打と、若松の内野ゴロで2死三塁となり丸山が打席に。10回表1死二塁で三ゴロに倒れるなど、これまで無安打。「来た球にくらいつこう」と思っていた。2―1からの4球目、外角に甘い直球。バットを合わせると打球は右前に。歓声に包まれ、中田が勝ち越しのホームを踏んだ。

 丸山は「松原さんがずっと1人で投げて頑張っていたので、とにかく勝ちたいと思った」。

 ◎…金光大阪は、2点を追う6回、1死一塁で吉見が打席へ。3球目に狙っていたスライダーが来た。手に確かな感触が響いた。打球は右中間を抜け、二塁打。一塁走者の角田が一気に生還した。

 2死二塁になり、小松に打順が回った。伝令が横井監督の言葉を伝えた。「ここで打ったらヒーローだ」。監督を見ると笑っていた。肩から力が抜けた。4球目を右前に運んだ。吉見が生還して同点。そのまま延長戦にもつれこませる粘りを見せつけた。

 ◎…大阪桐蔭にとっては苦しい展開だった。6回表に先頭の山口昌が安打で出ると、4連続バントで2点をもぎ取る。強打のチームが、得点するために、なりふり構わぬ姿を見せていた。

 こうした状況にエース松原の球威は回を増すごとに上がった。昨夏は右ひじを故障、選手登録されなかった。甲子園での試合をスタンドから見つめた。「来年は絶対に背番号1で甲子園に出る」。そう思って練習に取り組んできた。

 12回に勝ち越した後の裏、先頭打者に左前安打を許したが、気にしなかった。1死後、犠打で2死二塁となった後も強気の投球を続ける。最後の打者の打球が内野に上がり二塁手謝敷のグラブに収まった。「やったー」と絶叫し、ガッツポーズする松原に、選手たちが折り重なった。

 松原は「周りを信じ、勝つことだけを考えた。甲子園に行きたかった」と、笑顔がはじけた。

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