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関西、守りきり連覇 岡山城東、反撃あと1点

2006年07月30日

 29日、マスカットで決勝があった。頂点をかけた一戦は緊迫した投手戦の末、関西が岡山城東を2―1で下し、2年連続7回目の栄冠に輝いた。約8千人の観客が見守るなか、57校55チームの球児たちの熱い夏は、幕を下ろした。

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喜びを爆発させながら応援席にあいさつに向かう関西の選手たち=マスカット

▽決勝 岡山城東1−2関西

 0―0で迎えた6回2死満塁。この日最大のピンチを背負った関西の2年生投手・中村は、捕手小原のサインにうなずいた。「サイン通りに投げ込めば大丈夫」。そう信じて、得意のスライダーを低め目がけて投げ込んだ。

 鋭いゴロが三遊間に向かって飛んでいったが、三塁手川辺が難なく捕球して一塁へ。「よっしゃー」。中村は雄たけびをあげ、顔をくしゃくしゃにしながらベンチに戻った。出迎えたチームメートとハイタッチして、ピンチを切り抜けた喜びを表した。

 気迫がこもった中村の投球を引き出したのは、小原だ。序盤、調子の上がらない中村を、「気持ちを強く持て」と励まし続けた。7回2死一塁、その小原に打席が回ってきた。

 カウント2―1。小原は、この日の相手バッテリーの配球から、勝負球はスライダーと考えた。直球だったらあきらめよう、と割り切った。

 狙いすましたスライダーが高めに入ってきた。「きた」。迷わずバットを振り抜くと、打球は左中間へ。「抜けろ」。小原の思いが通じ、打球はフェンス際で弾んだ。

 三塁打となって一塁走者が本塁を駆け抜け、待望の先取点。中継ミスで小原も一気にホームを踏んだ。この試合前まで打率2割と、強打の関西の中で最も目立たない9番打者の一打にベンチは沸きに沸いた。

 「外角に投げるスライダーがちょっと甘く入ってしまった」。小原に痛恨の一打を浴びた岡山城東の奥橋は、そう振り返った。この日、奥橋は力のある速球でストライクを先行させ、スライダーを勝負球にする投球が好調だった。

 だが、6回の打席で自打球を左ひざの内側に当てた後、遊撃への内野安打を放って全力疾走。治療のため、臨時代走と交代してベンチに戻るときは、足を引きずり、仲間に抱きかかえられていたほど痛そうだった。

 それでも奥橋はマウンドに戻り、それまでと同じように投げ続けた。そして、試合後きっぱりと言った。

 「ベストピッチでした。自打球は投球に影響はありません」。9回に4番打者として本塁打も放ち、持てる力を出し切ったチームの大黒柱の意地がのぞいた。

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