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逆転、逆転…鶴崎工勢い 大会を振り返って2006年07月29日 第88回全国高校野球選手権大分大会は、9回2死からの逆転劇を演じて17年ぶり3回目の栄冠を手にした鶴崎工の優勝で幕を閉じた。鶴崎工は5試合中4試合で逆転勝利。ほかにも延長15回引き分け再試合、無安打無得点試合、劇的なサヨナラと、印象深い試合が多かった。過去最多の53校が出場した大会を振り返った。
◇ 第3シードで臨んだ鶴崎工は、3回戦の津久見戦が転機となった。津久見は国東、情報科学との2試合で26得点。鶴崎工にも最大で8点差をつけたが、鶴崎工は8回、代打福原、徳丸の2点本塁打2本で勢いづくと、9回には6四死球で同点に追いつき、徳丸が左犠飛を放って勝ち越した。両チームの投手が、泥水をはね上げながら力投した姿が忘れられない。 その後の試合では、林、藤丸が出塁し、徳丸ら中軸がかえして得点するパターンの打線が、池田、和田の投手陣を支えた。津久見戦ではベンチ入り20人のうち19人が出場。明豊との決勝でも17人が出場した。チームが一丸となってつかんだ優勝だった。 準優勝の明豊は、打線の中心でもある田辺、井門の両投手を軸に順調に勝ち上がった。決勝では田辺がつめをはがすアクシデントがあったが、チームの実力は第1シードにふさわしかった。 ◎ ◎ 今大会はシード8校のうち半数の4校が3回戦で姿を消した。接戦が多く、引き分け再試合を含め53試合あったうち、1点差が10試合。うち3試合がサヨナラだった。大量得点差によるコールドゲームは16試合にすぎなかった。 2回戦で延長15回を引き分けた佐伯豊南の左腕・今山と日本文理大付の右腕・広瀬の両エースの投げ合いは、手に汗握る緊迫感だった。3回戦で柳ケ浦に2―1でサヨナラ勝ちした佐伯鶴城の勝負強さにも驚かされた。大分東明の羽迫は1回戦の臼杵商戦で14年ぶりの無安打無失点を達成し、観客を沸かせた。 単独校としての出場は最後になった三重、三重農、緒方工の戦いぶりも印象深い。4月に開校した三重総合は1年生だけの出場だったが、創部3カ月での成長ぶりに目を見張らされた。
「悔しい」と泣き崩れる選手、敗れても笑顔で球場を後にする選手……。「夏空彩々」の取材を通じて出会った夏の主役たちは、多くの感動を与えてくれた。
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