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投打に地力、清峰が頂点 先発、強気の9奪三振

2006年07月26日

 61校の頂点に立ったのは、チャンスを確実にものにした清峰だった。25日の長崎大会決勝。波佐見との息詰まる接戦に、両チームのスタンドも一球一打に大声援を送った。昨夏、今春に続く大舞台への挑戦だ。優勝旗を前に涙をのんだ春の雪辱を晴らしたい――。選手たちは大きな夢とともに甲子園へ向かう。

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清峰―波佐見 4回表清峰無死一塁、田辺の遊ゴロが併殺打になり、走者林が封殺される。遊撃手林崎=県営

 波佐見の最後の打者が一塁でアウトになった瞬間、選手たちがマウンドに集まってきた。抱き合って、人さし指を高々と空に突き上げた。

 「優勝だ!」

 今大会、背番号1を背負った富尾が、波佐見打線を2安打完封し、9三振を奪う快投を見せた。

 「上位打線は変化球を、下位は直球主体で」

 試合前日、清水央彦コーチが、バッテリーに波佐見打線の全選手に対する配球を指示した。その読みが初回から当たる。直球と組み合わせたカーブ、スライダー、カットボールが切れた。3回は3者連続三振。カットボールは、春の九州大会で対戦した久留米商の投手が投げているのを見て、「威力がある」と覚えた球だった。

   ◇

 「7、8回に疲れが出る」。吉田洸二監督はそう予想していた。8回2死から富尾の制球が突然乱れる。3連続四死球で満塁。一打逆転の、最大のピンチだ。

 マウンドに野手が集まる。「お前がエースなんだぞ。誇りを持って投げろ」。主将の広滝が富尾の肩をたたいた。伝令で飛び出した有迫が、吉田監督の指示を伝えた。

 「点差を考えず落ち着いて投げろ」

 迎えた3番小田原に、カットボールを連投する強気の投球で、2打席連続の三振に打ち取った。波佐見スタンドの大歓声が、ため息に変わった。

 「一打出たら、有迫への継投も考えていた」と吉田監督。富尾の踏ん張りに、続投を決意した。

   ◇

 好投する波佐見投手陣に、清峰打線は中軸が少ない好機を確実に得点に結びつけた。3回、中前に先制の適時打を放った木原は「4番らしく好機に1本打ちたかった」。吉田監督は「木原が打つとチームが勢いづく。甲子園で勝ち進んだ時と同じ展開だった」。

 6回の先頭打者、広滝は「波佐見相手に1点リードでは心もとない」と感じていた。

 初球を狙った。高めの直球を振り抜くと、「打った瞬間に入ると思った」という打球が右翼席に飛び込んだ。ベンチでは仲間の熱烈な祝福が待っていた。吉田監督は帽子を脱いで「ありがとう」。試合後、「試合を読み、『ここで点を取らないといけない』と思ってくれたのだろう」と主将の一打をたたえた。

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