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21日間の熱戦を振り返って 公立校健闘目立つ2006年07月30日 第88回全国高校野球選手権長野大会(県高野連、朝日新聞社主催)は、シード校を次々と打ち破る快進撃を見せた松代の初優勝で幕を閉じた。豪雨で試合の順延が続いたほか、準々決勝で2年連続の延長再試合があり、大会期間は予定より5日長い21日間に及んだ。「夏」を振り返る。
創立100周年に初の甲子園への切符を手にした松代は、好機に一気にたたみかける攻撃で、東海大三、上田西など強豪校を打ち破り勢いに乗った。決勝の佐久長聖戦は打撃戦となったが、石井、福井の本塁打など7長打で打ち勝った。 南信を中心に豪雨被害が出て、日程は大幅に変更された。近くで死者や行方不明者が出たことなどに配慮し、諏訪湖スタジアムでの試合は他球場に振り分けられた。 そんな中、被災地にある辰野、伊那北、諏訪清陵などが健闘。辰野は被災者のエールを胸に準決勝まで勝ち進み、松代に敗れはしたものの、粘り強い野球を見せた。 記録も数々生まれた。上田の木村(2年)は白馬戦でノーヒット・ノーランを17年ぶり。犀峡の佐藤(同)は大町戦でサイクル安打。創造学園大付の藤原は大会タイの18奪三振を達成した。準々決勝で2年連続の延長15回引き分け再試合は、辰野―創造学園大付の対戦だった。 上田西、武蔵工大二、丸子実など春の県大会で好成績を残した学校が早々と敗退。松代や辰野のほか、上田、松本工、上田千曲など公立校が勝ち残ったのも特徴だった。 東海大三の甲斐(1年)、創造学園大付の赤羽(2年)ら下級生投手も好投した。秋以降の活躍が楽しみだ。
◆奈良井宏美・日本高野連評議委員の評 30年以上にわたって高校野球の監督をつとめ、元県高野連理事長の奈良井宏美・日本高野連評議員に、大会を振り返ってもらった。
▽「災害の中で好ゲーム 爆発力を見せた松代」 シード4校がベスト8前に姿を消し、逆に公立5校が進んだのは珍しい。辰野、松本工、上田千曲、上田はそれぞれ投手力が安定して戦力も拮抗(きっこう)、小差のゲームが多く熱戦だった。災害の影響を受けながらの辰野の戦いは素晴らしく、すべてが好ゲームだった。大雨のため球場まで6時間かかり、試合をした飯田風越の健闘も歴史に残る。 松商学園は優勝候補に挙げられながら、準決勝で佐久長聖に敗れたのは気力の差か。宮島の投球をもう一試合見たかった。佐久長聖は松商戦で好投した荻原、飯島が決勝戦で十分な投球ができなかったのが残念。創造学園大付の森田新監督は、よくここまで選手を掌握して戦った。 創立100周年の松代の初優勝は素晴らしい。堀投手を中心に、勢いが出た時の爆発力を決勝で見せてくれた。試合の後半、特に8、9回の攻防が激しく、それが試合を大いに盛り上げてくれたしファンも喜んでくれた。 2年生に好投手が多く残る秋、北信越大会が本県で行われる。本県チームの選抜出場に向けて各チームに期待したい。 松代は、甲子園に行く準備期間は少ないが、暑さ対策を第一に、高橋主将の自慢である「出る・送る・かえす」を合言葉に何回も勝ってほしい。甲子園のファウルグラウンドはすごく広い。カバーリングをしっかりして、声のかけあいを今までの数倍にしないと聞こえない。
攻撃は、1点ほしい時はバントを正確に。甲子園球場のバッテリー間は土が固い感じがある。たたきつける打撃をして得点するチームをよく見かける。恐れず先制攻撃を仕掛けよう。プレッシャーをはねのけ、県民の期待にぜひ応えてほしい。
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