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連覇への思い届かず 宮島晃一君(松商学園)2006年07月28日 あの大舞台に、再び登板したかった。試合後、松商学園の主戦宮島晃一君はつぶやいた。「負けたくないって気持ちが、相手から伝わってきた」
佐久長聖は昨年の決勝で勝った相手だ。この勝利で、選手権大会へ全国最多タイの33回目出場を果たし、甲子園のマウンドに立った。 1回戦の沖縄尚学戦で先輩投手が打たれ、3回から救援した。1―4で負けたが、自責点0の好投が光った。 準決勝の立ち上がりはよくなかった。2回に連続二塁打を浴び、2点を先制された。自慢の直球が狙われた。それでも「まだ2点、あとは自分が抑えればいい。甲子園のように」と思い続けた。 「真の王者」 34回目を目指す新チームが掲げたスローガンだ。宮島君には「出場するだけではだめ。1回戦負けはしないチームをつくる」との覚悟があった。練習用のTシャツに「俺が抑える」と入れた。ボールのスピードは約5キロ速くなった。スライダーの切れも増した。 今春の県大会で上田西に負けてから、「宮島頼み」のチームが変わった。打撃練習を繰り返し、打ち勝つことができるようになった。 だがこの日、宮島君を援護できず、3回の1死満塁の好機を生かせなかった。5回に追加点を奪われると、選手たちの元気が徐々になくなっていくように見えた。守備のミスも続いた。 9回。「ここからだぞ」という声援に送られ、宮島君が先頭の打席に立った。三塁ゴロ。3年間のすべての思いを込めて全力で頭から一塁ベースにつっこんだ。 「アウト」の声が聞こえ、一塁ベースに座り込んでしまった。
涙が止まらなかった。「逃げて打たれた訳ではない。全力で投げた」。そう声を絞り出した。
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