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スコア焼失乗り越え 松代・田口直美さん2006年07月25日 66試合目の相手は松本工。松代の記録員としてベンチ入りしたマネジャーの田口直美さん(3年)は、スコアブックに最後の打者の「1―3(投ゴロ)」を記すと、大事そうに抱きしめた。
ひたむきに白球を追う姿に心を打たれ、マネジャーになった。練習試合を含めれば、これまでに100試合以上のスコアをつけたはずだった。だが、66試合分しか残っていない。 昨年11月、野球部の監督室やマネジャー室が火災にあった。田口さんがつけたスコアブックも、40年間分の記録や記念写真と一緒に、焼けてしまった。野球部の「足跡」を失った。 「喜びも、悲しみも、記したスコアブックだったんです」 田口さんのスコアには、簡単な試合の流れや、選手の活躍ぶりなどがメモされている。チームにとっては貴重なデータだ。 新たにつけ始めたスコアブックはこの日、19年ぶりのベスト4をかけた選手を追った。ベンチでシャープペンを走らせながら、声援を送り続けた。延長10回、チームは笑顔でベンチに戻ってきた。 大会前、ほかのマネジャー2人と一緒に、小さな折り鶴をこしらえた。選手のカバンに結ばれている。手を添えながら、こう言った。 「ヒットは赤で線を引くんです。それが楽しみで。また書けるんですね。67試合目」
勝てば21年ぶりの決勝進出。チームの過去最高に並ぶ。
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