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元気になる試合を 辰野高野球部 避難先で筋トレ2006年07月22日 記録的な豪雨と天竜川決壊の影響で、全国高校野球選手権長野大会で、シード校の辰野高校野球部は練習が満足にできない状態が続いている。一時避難生活を余儀なくされた選手が2人いる。21日、3日ぶりに約40人の選手全員が顔を合わせ、町営の屋内施設で軽く体をほぐす程度の練習をした。22日の4回戦を前に「被災した町が元気になるような試合をしたい」と意気込んでいる。 「練習不足はハンディだが、気持ちを引き締めて、試合をしよう」。学校からバスで約10分の高台にある町営「ほたるドーム」。3日ぶりにそろったレギュラーメンバーを前に、池田剛幸監督(36)が檄(げき)を飛ばすと、全員が「はいっ」と答えてうなずいた。 この後、筋トレや走り込み、キャッチボールを約1時間こなした。 天竜川が決壊した19日には休校になり、野球部員も全員が自宅待機した。伊那市上牧から通う三塁手で、2年生の平島一樹君(16)は家族5人で伊那北小学校に逃げ込んだ。 決壊前夜は、雨が窓をたたく音でほとんど眠れなかったという。体育館は被災者であふれており、仕方なく、高台にある親類宅へ。玄関の軒下でバットの素振りをし、家の中では筋トレに励んだ。余った時間は野球の雑誌を読んで過ごした。「気持ちが緩んでいないと言ったらうそになる。これから引き締めないと」 20日は列車の運休や道路の閉鎖で、44人の部員のうち25人しか学校へ来ることができなかった。 17日からの4日間、守備練習やバッティングは全くできていない。 主将の3年生稲毛涼君(17)は「ほかの学校も条件は同じ。少々の練習不足を気にしたってしかたない。自信を持って新鮮な気持ちで試合に臨みたい」。自宅待機になった19日は筋トレの後、読みかけだった『ダ・ヴィンチ・コード』を読破した。「普段、野球のことばかり考えている脳みそが違う働き方をしたみたいで、いい気分転換になりました」
辰野は22日、県営上田野球場で行われる4回戦の第4試合で、ベスト8をかけて篠ノ井と対戦する。
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