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4日ぶり夏再開 松商学園勝ち進む2006年07月21日 4日ぶりに熱戦が再開し、連覇を狙う松商学園などが勝ち進んだ。4回戦の残りは4試合。8強がすべて出そろう。
▽力まずに4番の意地 長野吉田・金子君 ふっと力が抜けた。そしたら打てた。 2点を追う5回、長野吉田は1死一塁で7番の金子明生君に打席が回った。「当てれば飛ぶ。いいフォームで振り抜こう」。真ん中低めの直球を振った。中堅手を越える三塁打になった。この1点で、チームは勢いに乗るかと思われた。 金子君は2回戦まで、4番を打っていた。チームは勝ったが好機に打てず、打順が下がった。「チームの役に立てない」 この日は、甘い球を見逃さないように心がけた。重心を後ろに置き、ボールを長く見るように工夫した。変化球も見極められるようになった。 6回まで、シードの佐久長聖を相手に、互角に近い試合ぶりだった。 7回、主戦藤倉洋平君の制球が乱れた。内野陣でエラーも続いた。金子君は一塁から「足、動かせ」と仲間にげきを飛ばした。 点差が広がっていく中で、最初の打席を悔やんだ。2回、四球や犠飛で2死三塁。先制の好機に打席に立ったが、フライを打ち上げた。「あの時、点数をとっていたら藤倉を楽にしてあげられたかもしれない」 努力家だ。太りやすい体をベスト体重に保つため、自宅でのトレーニングをかかさなかった。弓のように背中がそり、大きく開脚して送球を受ける一塁の守備は目をひく。風呂上がりや練習後に入念なストレッチを続けた。 しかし、努力が裏目に出てしまうこともあった。石坂千春監督は「人一倍勝ちたいという気持ちが強い。その思いを表に出し過ぎるところもあった」。練習中に怒ったり、チームメートに強く注意したり。 8回、左翼の守備についていた藤倉君が再び、マウンドに。「うちのエースは藤倉だ。まかせた」。この試合では「ゲームが終わるまで、チームを盛り上げた」と、石坂監督はたたえた。 流れは最後まで取り戻せなかったが、最後に見せた「4番」の意地。「3年間で1番の打席でした」。そう言うと、背中を丸めて泣く仲間の元に、駆けていった。(及川綾子)
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