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98校のドラマ8日開幕 長島三奈さん魅力を語る

2006年07月08日

 夏の仲間たちのドラマが始まる――第88回全国高校野球選手権長野大会(県高野連、朝日新聞社主催)が8日、県営上田野球場で開幕する。23日の決勝を目指して、6球場(県営上田、長野県営、長野オリンピックスタジアム、松本市野球場、諏訪湖スタジアム、県営飯田)で熱戦が繰り広げられる。

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選手たちにとけ込んで話をきく長島三奈さん(右)=松本市の松商学園で

 今年は98校が参加。「甲子園」を合言葉に練習に励む強豪校、少人数ながら出場にこぎつけた学校、けがや不調を抱えながら挑む選手――。さまざまな球児の思いが一堂に集う。

 長野朝日放送(abn)は、8日から開幕する高校野球選手権長野大会のスペシャルキャスターに、「熱闘甲子園」などでおなじみのテレビ朝日スポーツ記者の長島三奈さんを起用する。長島さんに、高校野球の魅力や、信州球児への思いを聞いた。(及川綾子)

 長野でキャスターをやらせてもらい今年で4回目になります。北海道から沖縄まで、全部の県ではないですが高校野球を担当させてもらってます。

 もともと野球とは接点がなくて、テレビ朝日ではアマチュアのスポーツを担当していました。98年に「熱闘甲子園」の番組スタッフに声をかけられて、そこからどっぷりはまってしまいました。グラウンドについた瞬間、体中が熱くなってこみあげるものがありました。暑い中で水をまき、ZARDの曲がかかっていた光景を今でも覚えています。

 「信州球児」は自然が多い中で野球を頑張っているせいか、みんな明るくて人なつっこく、初対面という感じがしないんですよ。きれいな川が流れていて、その脇を「こんにちは」といって球児たちが自転車で駆け抜けていく。そんな光景に「ああ帰ってきたな」という気がします。

 「球児センサー」は誰よりも自信があります。街を歩いていると、自転車、丸刈り、斜めがけバッグにすぐに反応します。バッグの学校名を見て「がんばれ」とエールを送るんです。

 昨夏の長野大会で印象に残ったことは、上田千曲高校の関崎君という耳が不自由な選手です。前の年は試合に出場して、同点タイムリーを打って感動して泣いていたんですよ。ところが、3年生になって、ベンチから外れてしまいました。

 取材に行ったら、メンバーの手伝いを一生懸命している姿に会いました。チームを支えて、メンバーは関崎君に感謝して。ストレートな感情を仲間たちに伝えていて、いつも見習わなきゃと勉強になります。

 泣き崩れている選手に取材することもあります。試合に負けた悔しさもあるし、仲間たちと一緒にプレーすることもできなくなり、別れの時なんですよね。顔についた土に涙が混ざり「黒い涙」を流す姿にぐっときます。

 甲子園は、聖地ですよね。球場を使っていない時に、撮影でマウンドに行かせてもらう機会があります。何十年分の球児たちの汗がしみこんでいると考えると、なんとも言えない気持ちになります。ここを目指して3年間、死にものぐるいで頑張っているんだと。

 その後の彼らの人生を見ていくのも楽しいです。卒業後に、みんなで集まった時の会話を聞いているだけで強い結びつきを感じます。有名な選手にならなくても、3年間をやり通したということだけで十分。社会にもまれてもやっていけると思うし、結婚していいお父さんになっているのではないでしょうか。

 有力校や強豪校も注目していますが、ギリギリまで大会に出られるか不安な中で頑張っている学校もあるということを視聴者に伝えていきたいです。同じ球児でも、学校の数だけの思いがあります。そんな姿を見た人は、元気もらえるんじゃないかな。

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