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延岡学園、豪打で頂点 8回アーチ攻勢、終盤一気

2006年07月26日

 第1シードとして本命視された延岡学園が、55校・53チームが熱戦を繰り広げた大会の頂点に立った。6年ぶり5回目、そして春夏連続となる甲子園出場だ。決勝戦は、けがに苦しんできたエースが復活、主将の一振りが打線に火をつけた。9年ぶり2度目の優勝を目指した宮崎日大は、00年、01年に続く決勝での敗退になった。

   ◇

 「なんで捕れなかったかわからない。目の前が真っ暗になった」。宮崎日大が1点先制した直後の3回表、延岡学園は2死二塁から西本が強烈な打球を放ち、宮崎日大の一塁手玉野のトンネルを誘った。

 打球が右翼線を転々とする間に二塁走者米良が同点のホームを踏んだ。西本も三塁へ。続く谷口の三遊間をしぶとく破る適時打で勝ち越した。

 玉野は本来は右翼手。故障者が出て一塁に回っていた。河辺監督は「痛いミスだが、急造だけに責められない」。

 その裏、汚名返上に燃えた玉野が高めの直球をはじき返した打球は、中堅手の頭を越えた。だが三塁を欲張り、タッチアウト。「気合が空回りしてしまった。先輩に申し訳ない」。玉野は頭を伏せたまましばらく立ち上がれなかった。

   ◇

 「ちょっとでも点差がつけば、大西も楽になる」。延岡学園の一塁手山田は制球が不安定なエースを心配していた。先頭打者の4回、初球のスライダーを左前に打ち返し、後続を待った。

 犠打で進塁。2死二塁となって打席に捕手の津田が入った。津田も「大西を楽にしたい」と、一打席目に打ち損じたカーブには見切りをつけ、直球に狙いを絞った。読み通りの直球をフルスイングして右越え三塁打。貴重な追加点で大西を援護した。

   ◇

 延岡学園は8回、主将小園の2点本塁打でダメを押した。1死三塁の打席、今大会、無安打ながら5犠打を決めていた小園に、浜崎監督はスクイズを指示した。

 守備の要として好守でチームを引っ張ってきた。この日も6回、遊撃への強い打球を好捕。打撃不振にも、「守備をきっちりすればいい」と気持ちを切り替えていた。

 しかしカウントが0―2となり、サインは「打て」に。「犠牲フライでいい」と、思い切り振った打球は、左翼席に吸い込まれた。今大会初安打が本塁打になった。

 打線は勢いづき、2死から米良が続いた。昨秋に足の靭帯(じんたい)を伸ばし、まだ全力疾走できない。しかし、「腕を痛めた大西が頑張っている。自分もやらなくちゃ」と奮起。公式戦初という本塁打が飛び出した。

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