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三重揺るがず頂点 4安打完封、打線も奮起2006年07月29日 ▽決勝 松坂工0−7三重
三重が投打に松阪工を圧倒し、念願の甲子園切符をつかんだ。 三重の主戦梅村は決勝でも見事な投球を見せた。伸びのある速球と変化球を制球よく投げ込み、勢いに乗る松阪工を4安打に抑えて完封した。 打線も奮起した。1回裏、三重は二塁打の中村を、4番中西が適時二塁打でかえし先制。3、5回も中西の適時打で追加点を奪い、リードを広げた。6番前田も5、6回の好機に適時打を放ち、勝利を決定づけた。 松阪工は、主戦葉坂が前日の試合で右手首に死球を受けた影響が残り、強く球が握れない状態。それでも、クイックなどでタイミングを変える工夫の投球を見せた。だが、持ち球のシンカーが落ちず、甘くなったところを、三重の打線に狙われた。 打線は前半、初球から積極的に打ちにいった。2回は連打で無死一、三塁とし、同点の好機を迎えたが、併殺などで封じ込まれた。先取点を奪い、三重の焦りを誘いたかったが、逆の展開になり、流れを引き寄せられなかった。
◆「フルスイング」4番打者の一念 1回裏2死二塁。三重の4番中西良君(3年)は、何も考えずに右打席に立った。狙い球も決めていなかった。ただ「フルスイング」の思いだけを持ち込んだ。 初球の変化球。球種はわからない。両腕が飛びそうなほど思い切り振り切った。打球は左翼手の頭をライナーで抜け、二塁走者は余裕を持って生還した。「さすが4番!」。ベンチに戻ると、主戦の梅村学人君(同)が叫んだ。中西君は「これがおれのスイングだ」と思った。 リトルリーグで全国3位になった中学1年の時。身長の低かった中西君は2番打者だった。バントやヒット・エンド・ランの指示ばかりに応えていた。周りの大きな選手たちは「フルスイング」で勝負していた。そのころ、同学年の強打者堂上直倫選手(愛工大名電)と東海代表で同じチームになった。ダイナミックなスイングに「格好いいなあ」と思った。 身長は178センチまで伸びた。学校での練習後、自宅で日付が変わるまで振り続けたこともある。左手にあるマメは9個。「痛みなんてどうでもいい」。マメがつぶれても気にせず「フルスイング」を続けた。
3回、5回と強烈に引っ張る打撃で打点を挙げた。4番の活躍でベンチも盛り上がった。試合後、「持ち味はフルスイング。甲子園でも変わりません」と力強く話した。
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