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やんちゃな下級生に感謝 宿毛・沖本主将2006年07月25日 1回に11点を奪われ、5回コールド負け。宿毛の主将、沖本龍一の最後の試合は自分たちのペースをつかむ間もなく1時間34分で終わった。「後輩たちは自分らのペースを崩さず戦ってほしい」「支え合っていいチームにしてほしい」。眼鏡の奥の目を潤ませながら、最後まで下級生を気にかけた。
沖本はチーム唯一の3年生。小学校時代に相撲で培った我慢強さと責任感の強さで、生徒会長も務めている。 入部当時、同級生の部員は5人ほどいたが、練習の厳しさ、ホームシックなどを理由に一人、また一人と辞め、2年の春には1人になった。寂しく、自分も続けていけるかどうか不安だったが、「辞めても得られるものはない」と残った。 やんちゃな下級生たちに「ちゃんと整列しろ」「人に迷惑をかけるな」と、しかり続ける毎日。チームをまとめるのは予想以上に大変だった。しかし今年6月ごろ、下級生が「このままで沖本さんの夏はどうなる」と声を掛け合い、少しずつまとまりをみせ始めた。練習中の集中力も高まり、下級生は大会直前に急成長した。
「沖本さんには迷惑ばかりかけた」「勝ってお返ししたかった」「申し訳ない」……口々に反省を述べる1、2年生をねぎらうように、沖本は笑顔で言った。「手のかかる生意気なやつらだったけど、後輩のおかげで校歌を2回も歌えたし、野球を心から楽しめた。もう一度高校生活をやり直すとしても、一緒に戦いたい」
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