検索とメインメニューとばして、このページの本文エリアへ検索使い方
現在位置 : asahi.com > 高校野球 > 第88回選手権 > 地方大会 > 神奈川 > ニュース > 記事ここから本文エリア

意地の一打、沈黙破る 東海大相模・田中大二郎君

2006年07月30日

 横浜の選手たちが歓喜の輪をつくる中、東海大相模の最後の打者・田中大二郎君(3年)は一塁上でしばらく起きあがれなかった。

写真

打席につく田中大二郎君

 9回表が終わって7―15。その裏、東海大相模の最後の攻撃。2死一、三塁で打席に入った。3球目。変化球を打たされ、打球は二塁手の前に。一塁まで懸命に走り、頭から突っ込んだ。判定はアウト。

 「終わった」

 昨春の選抜大会で、2試合連続本塁打を放ち、一躍注目の的となった「サガミの顔」。昨年、新チームに移ってからは、毎日午前6時に起きて100球の打ち込みをした。「頼りにされる打者になりたい」。人前で何度もその言葉を口にし、自らにプレッシャーをかけ続けた。

 準々決勝の桐光学園戦。本塁打を含む2安打の活躍で、チームは7―3で勝った。しかし、試合後は2回裏の満塁のチャンスで三振に倒れたことを悔しがった。「チャンスで打たないと意味がない」と。妥協を知らない男は、準決勝までの6試合で17打数8安打、3本塁打をマークした。

 横浜との決勝戦。強力横浜打線を相手に、4回表が終わって0―10。まさかの大差。それも、相手の投手からは1本も安打を打てていなかった。沈むベンチの雰囲気を変えたのが、田中大君の一振りだった。

 4回裏2死。3球目。直球を思いっきり引っ張った。ボールは右中間に転がり、勢いを取り戻した東海大相模は7回までに7点を奪い返し、相手エースを引きずり降ろした。

 どうしても出たかった夏の甲子園。その道は、横浜の前に絶たれた。でも、試合後は涙一つみせず、「悔いはありません」と答えた。夏の甲子園で一度もプレーすることなく、「大二郎」の最後の夏舞台が幕を閉じた。

ここから広告です
ここから広告です
広告終わり

ここから広告です
広告終わり
▲このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.