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見渡した憧れの地 〈僕たちの甲子園〉

2006年08月02日

 ついに甲子園入りした鹿児島工。宿舎に入り荷をほどくと、選手たちはさっそく徒歩3分ほどの所にある甲子園球場の見学に出かけた。

 蔦(つた)の絡まる外観に大きな歓声を上げた後、球場内へ。二塁手の藤井辰弥君(17)は「思っていたよりもずっと小さい」と言いながらも、「本当にここで野球をするんだなあ」と憧(あこが)れ続けた甲子園を何度も見渡した。

 その後、バックネット裏に陣取り、他校の公式練習を見学した。練習していたのは、夏の大会3連覇を狙う南北海道代表の駒大苫小牧だった。投手の投げるボールの速さや野手の肩の強さを目の当たりにして、「おお!」「速い……」とひっきりなしに声を上げた。藤井君も「あんなに速い動きの野手は見たことがない」。

 それでも球場を出る頃には、「いよいよ甲子園」という充実の表情に変わっていった。

 だが、「鹿児島より暑い」と三塁手の今吉健志君(17)。甲子園独特の蒸し暑さと雰囲気もまた、「1、2回戦では帰らない」と言う選手たちが乗り越えなければならないものだ。

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