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第2シードの神村に落とし穴 初戦で姿消す

2006年07月11日

 また優勝候補が初戦で姿を消した。9、10日の2日間で2回戦計14試合が行われ、10日の県立鴨池球場では、第2シードの神村学園が川内に1点差で敗れた。鹿児島市に17メートルを超える強風が吹き荒れた日に起こった波乱に、両チームとも信じられないといった表情を浮かべた。同日、鴨池市民球場では、4点を追う鹿児島が9回1死から10点を奪う大逆転で加治木を下し、勝利をもぎとった。

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神村学園―川内 4回裏川内2死二塁、川畑の中前安打で二塁走者新増が生還し同点。捕手鶴田=県立鴨池

◆「絶対勝てる」 願いかなわず 神村学園・斉藤主将

 「信じて打て! 絶対に打てる!」

 1点を追う9回表、2死二塁。神村学園の主将、斉藤裕仁君(17)は一塁コーチスボックスで必死に叫んだ。しかし打者は内野ゴロ。

 4月、練習中に右手の薬指をけがした。夏の大会を前に、筋トレや走り込みだけの練習が続いた。本格的な練習ができるようになったのは、約1カ月前だ。

 でも不安はなかった。先発メンバーとしてグラウンドを駆け回り、4回で交代。7回裏で同点に追いつかれた時は「おもしろい試合だよ」と声をかけ、メンバーの肩の力を抜こうとした。

 強豪校の主将として重圧とも戦ってきた。厳しい練習に耐えてきた自負もあった。

 だが、最後の夏は終わった。

 試合後、しばらく声が出なかった。「何が起こったのかわからない。どうしちゃったんだろう」。涙が止まらなかった。それでもみんな、全力で戦った。

 「後輩たちに託す。自分は大学に行っても絶対に野球を続ける」。そう言って、やっといつもの笑顔に戻った。

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