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10K、目前の勝利逃す 都六郷工科・坂口達規投手

2006年07月11日

 開校3年目。念願の公式戦初勝利は延長10回の末、逃した。「なんというか、やっぱりくやしいですね」。エースの坂口達規君(3年)は試合後、しみじみと話した。初勝利はすぐそこに届いていたから、余計にくやしい。

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10回を一人で投げ抜いた都六郷工科の坂口達規君=細川卓撮影

 1点リードで迎えた9回。連続三振で2死まで追い込んだものの、左前安打を許す。四球を与え、今度は右前安打。守備の乱れも出て同点に追いつかれた。

 延長10回では1死から連続三塁打を浴び、勝ち越された。前の回に勝ちを目前で逃し、気持ちがとぎれた。

 「いつになく調子はよかったんですが」。伸びのある直球を中心にスライダーを決め球にして、奪った三振は10。ピンチのとき、坂口君の性格をよく知る外野手・山中雄介君(3年)が「おまえならできる」と励ましてくれたおかげだ。

 初出場した昨夏に比べ、成長したのが精神面だ。失敗するとイライラしていたのが、それを自覚することで平常心に近づけるようになった。

 たとえば5回と8回の牽制(けんせい)。走者を背負っても冷静になれるよう、練習で積極的に取り組んだのが功を奏した。

 中学時代に「めんどくさい」と投手を辞めている。短気な自分には向いていないと思ったのだ。外野手に転向したが、初出場が決まった昨夏、もう一度マウンドに立ちたくなった。投球練習をするうちに、自分の性格とうまくつきあえるコツをつかんだ。それに、三振を奪うのはやっぱり気分がいい。

 「勝つのって、むずかしっすねえ」。すがすがしい表情で、試合を振り返った。

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