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本荘、耐えて18年ぶり サヨナラで「夢」切符

2006年07月24日

 息詰まる接戦の末、本荘が甲子園への切符をつかんだ。秋田大会最終日の23日、こまちスタジアムで決勝が行われ、本荘が2―1で秋田中央にサヨナラ勝ちし、18年ぶり3回目の優勝を決めた。本荘が先制、秋田中央が4回に追いついた後は、両校とも得点圏に走者を送るが点に結びつけられず、均衡を保ったまま最終回に。後攻の本荘は2死二塁で1番の東海林が左翼手の頭を越える二塁打を放ち、二塁走者大平がサヨナラのホームを踏んだ。秋田県勢9年ぶりの初戦突破を目指し、本荘は8月6日から始まる全国大会に挑む。組み合わせ抽選会は3日にある。

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秋田中央―本荘 9回裏本荘2死二塁、東海林は左越えサヨナラ打を放つ、捕手船木=7月23日、こまち

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優勝を決め、仲間のもとに駆け寄って喜ぶ本荘の選手たち=7月23日、こまち

     ◇

 4回から1対1の均衡が続き、誰もが延長戦突入と思っていた9回裏2死。ここから試合が大きく動き、本荘がサヨナラで甲子園の切符をもぎ取った。

 本荘の打者は9番大平。セーフティーバントで打球は三塁線へ、これが悪送球を誘い、二塁まで進んだ。次打者の東海林は粘って6球目、外角寄りの高め直球を振り抜き、打球は左翼手の頭を越えた。躍り上がって本塁を踏む大平にナインが駆け寄った。

 本荘の主戦高橋は間隔を空けずテンポの良い投球で、相手打線を散発5安打、1点に抑え込んだ。秋田中央得意の機動力への警戒も怠らず、3、8回には走者を刺殺。守備陣も、無失策でもり立てた。「途中いやな流れになったけど、選手はよく守ってくれた。それでリズムが作れた」と、尾留川監督は全員の我慢の野球を勝因に挙げた。

 先行された秋田中央は4回2死三塁で、鎌田哲が中前にはじき返して追いついた。

 先発高橋は、8回以外毎回走者を背負ったが要所をしのいで、本荘に追加点を許さなかった。

 4回の本荘の攻撃では、中飛でタッチアップした三塁走者の離塁が早かったことを三塁手杉沼がアピールしてアウトに。冷静さが光った。

 それだけに8、9回と二塁まで走者を進めながら、牽制(けんせい)や走塁の判断ミスで、勝ち越しの好機を逸したことが惜しまれる。

     ◇

◆県代表として甲子園で一勝

 本荘・鈴木徹主将 自分たちが普段やってきた野球をやれば勝てると信じていた。でも勝ったと思えたのは、大平が本塁を踏んでからだった。高橋には「打たれてもいいから、しっかり腕を振って投げろ。あとはみんなで守るから」と言った。その通り出来たと思う。全員で勝ち取った勝利で、本当にうれしい。県代表として、甲子園で必ず1勝は挙げてくる。

◆秋田商に勝ち波に乗り成長

 本荘・尾留川徹監督 大黒柱の高橋がしっかりやってくれた。今日は切れがなかったが、守備でリズムをつくり、つなぐバッティングができたのが勝因だ。最後まで選手を信じていた。気持ちで負けないように言ってきたが、一人ひとりが応えてくれた。秋田商に勝って波に乗れ、1戦ごとにみんな育っていった。これだけの大観衆のなかで優勝できて幸せだ。

◆最後の最後は力負けだった

 秋田中央・太田原晃主将 本当にいい試合ができた。悔いはない。苦しい試合だったが、ピンチでは円陣を組んで声を掛け合い、とにかく全員で試合を楽しめた。自分たちの投手もいい投球をしたが、サヨナラの場面はスッキリ打たれた。最後の最後は力負けだったと感じた。頼りがいのある2年生が多いチームだったので、この経験を次につなげてほしい。

◆あと一本の力足りなかった

 秋田中央・桑原康成監督 ナイスゲーム。試合前は一方的にやられる展開も考えられたので、今日の競った展開は自分たちに有利だと思った。相手は投手がいいチームで、何とか投手対策をやって臨んだが、チャンスであと1本の力が足りなかった。先発の高橋も、ストライクが入りすぎだと思うくらい良かったし、選手たちは本当によくやったと思う。

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