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【米・炭疽菌事件】

炭疽菌3事件は恨みもつ同一の単独犯 FBI発表


 米連邦捜査局(FBI)は9日、炭疽(たんそ)菌をダシュル民主党上院院内総務ら3カ所に送りつけたのは、同議員らに対する一方的な恨みに取りつかれた同一の男性だと断定した。その封書の鑑定から推定した犯人像も初めて公表した。

 炭疽菌は、ダシュル院内総務とNBCの有名キャスター、トム・ブロコウ氏、ニューヨーク・ポスト紙とに送りつけられた。FBIは3通の封書を押収し、筆跡や筆圧、英文の書き方、切手の張り方、封の仕方などを行動心理学と言語学の両面から分析した。

 その結果、3通を送ったのは同じ男性だという結論に達した。動機については、何らかの理由でダシュル氏やブロコウ氏が嫌いで、ポスト紙に対しても勝手に恨みを抱いてきたと判断。標的はあくまでこの2人と新聞社であって、無差別テロとの見方を退けた。

 そのうえで容疑者像を推定。科学知識があって危険物や遠心分離器の扱いにも慣れており、炭疽菌に触れる前にはちゃんとワクチンを打つか抗生物質を服用するかしていた。また3通の消印があるニュージャージー州トレントンに土地勘があった。

 執念深いが、嫌いな人物と堂々と対決することはできない弱さがあり、ブロコウ氏らに対しても郵送によって遠くから嫌がらせをすることを思いついたと見ている。

 性格は一匹オオカミ的で、同僚や一般人とあまり顔を合わせないで済む職場で働いており、家族がいるとしても自分ひとりでいる方が気楽なタイプだと推定した。

 事件後は報道内容に一喜一憂しながら暮らしており、情緒不安定で、おそらく外見を変えているはずだと見ている。

 炭疽菌事件ではこれまでに全米で17人が感染、4人の死者が出た。捜査は進展しておらず、連邦議会で「みるべき成果を上げていない」と批判されたFBIは、普通なら公表を控えるはずの容疑者像をあえて発表した。

(11/10)

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