【米・炭疽菌事件】
 ニューヨーク急死女性の炭疽菌、上院宛てと同じ株と発表
米疾病対策センター(CDC)は1日、肺炭疽(たんそ)で急死したニューヨーク市の女性から検出した菌は、ダシュル民主党上院院内総務に郵送された菌と同じ株だったと発表した。ダシュル氏あての菌は、各報道機関に送りつけられた菌と同じ株と鑑定されており、一連の炭疽菌事件が同一人物または同一組織による犯行だった可能性がより強まった。
各地で検出された炭疽菌を比べてきたCDCのオストロフ博士は会見で、急死した病院職員キャシー・グエンさん(61)の体内から死亡前に採取された炭疽菌は、ダシュル氏あての菌と「区別することができなかった」と発表。ほかにNBCテレビやニューヨーク・ポスト紙、フロリダ州ボカラトンの新聞社から検出された菌も「すべて基本的には区別不能だ」と述べた。
ダシュル氏に送られた菌は、ニューヨーク・ポスト紙の菌より粒子が細かく加工されていたが、もとは同じ場所でまとめて培養されたことが判明している。ごく微量の炭疽菌では肺感染しにくいことから、連邦捜査局(FBI)はグエンさんがどこかでまとまった量に触れたと見て感染源の特定を急いでいる。
この日、ワシントン近郊のメリーランド州ロックビルにある米食品医薬品局(FDA)で、予備検査の結果、四つの郵便室から炭疽菌が検出された。FDAは庁舎内の郵便施設をすべて閉鎖した。
またブッシュ大統領の実弟であるブッシュ・フロリダ州知事は同日、自分あてに送られた封書から不審な白い粉が見つかり、保健当局に通報したと明らかにした。あて名の筆跡が、これまでに発見された炭疽菌入りの脅迫手紙と酷似しているという。
米国ではこれまでに16人の発症が確認された。うち10人が肺炭疽、6人が皮膚炭疽と診断された。死亡した4人はいずれも肺炭疽が原因だった。
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