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【米・炭疽菌事件】

炭疽菌テロに備え検査手順まとめる 国立感染症研究所


 国立感染症研究所は、米国の炭疽(たんそ)菌郵送事件と同じような事件が日本で起こった場合に備え、検査の手順をまとめた。25日午後、東京に各地方の衛生研究所の担当者を集めて、講習する。

 郵便物などによる炭疽菌テロが日本で起きた場合、最初に動くのは現場の自治体だ。感染した患者や菌に接触した恐れのある人の検査にあたる。

 第1段階は、炭疽菌の疑いの有無を見分けるスクリーニングが目的だ。

 粉末や患者の血液を培養し、炭疽菌の仲間に反応する試薬による「染色検査」をする。5分間ほどで結果が出る。さらに、18〜24時間培養し、炭疽菌特有の増え方をしているかどうかを見る「形態検査」をする。

 炭疽菌でなければ、この段階で「シロ」といえる。

 「クロ」の疑いが浮かんだ場合、先の検査と並行して、一段と精度の高い検査をする。菌の遺伝子を増幅し、特有の遺伝子配列があるかどうかを調べたり、抗生物質への反応を見たりする。

 これらの検査には数時間を要する。遺伝子レベルの検査を最初からするケースもあり得る。

 さらに、多数の化合物を反応させる「生化学的性状検査」で確定する。一連の検査を終えるまでには3〜4日かかると見られる。

 生物テロ対策の最大ポイントは迅速さだ。どんな菌かを特定し、患者隔離など感染の広がりを防ぐすばやい対応が必要で、初期検査はその決め手となる。

 厚生労働省の今春のアンケートによれば、「炭疽菌の検査ができる」と答えた衛生研は全体の36%だった。

(10/25)

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