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【米・炭疽菌事件】

前を車で通るにも口にタオル 炭疽菌?2人死亡の郵便局


 見えない「敵」は、実はとてつもなく強力なのではないか−−米連邦議会から始まったワシントンの炭疽(たんそ)菌事件で22日、死亡した2人の郵便局員も感染していた可能性が高まり、首都が大きく揺れた。この郵便局に勤務する同僚や住民の間では急速に不安が広がっている。

 米連邦議会議事堂から約3キロ北東にあるブレントウッド郵便局。れんが造りの重厚な建物は、首都最大の集配センターになっている。死亡した2人はここに勤務していた。

 入り口は黄色いテープで閉鎖され、入り口に警官が立つ。前の通りを走る乗用車の中では、タオルで口もとを覆いながら運転する人の姿もみられた。

 同郵便局前にある酒屋兼雑貨店の女性従業員は、「大勢の職員がうちで買い物をしてくれる。お得意さまだけど、彼らが払ったお金に炭疽菌が付着していないか心配。明日、みんなで感染検査を受けにいく」と当惑した様子で話した。

 同郵便局に勤める約2000人の職員は、22日までに病院で感染検査を受けた。病院関係者によると、22日午後は長い列ができ、「1時間で約150人を検査した」という。

 郵便物を仕分ける機械のメンテナンスをするブライアンさん(44)は、同局に勤めて4年になる。数日前に同僚の発症が伝えられたときは、「たとえ感染しても、治療を受ければ治るさ」と気楽に考えていた。しかし、22日に「2人が死亡」と発表されると一気に気分が落ち込んだ。「職場に不安を感じたのは今日が初めてだよ」

(10/23)

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