【米・炭疽菌事件】
 FBIとワシントン市保健当局、炭疽菌の経路特定に全力
首都ワシントンの郵便局の男性職員が21日、炭疽(たんそ)病と診断された事件で、米連邦捜査局(FBI)とワシントン市保健当局は男性職員がいつ、どこで菌に触れたかの特定に乗り出した。また、AP通信によると、同当局報道官は21日、「他に5人の郵便局職員が炭疽病が疑われる症状を示しており、うち2人が入院している」と語った。 男性職員が勤めているのは、連邦議会への郵便物を含め、首都ワシントンのほとんどすべての郵便物を扱っているブレントウッド郵便局。菌が吸い込まれた状況を突き止めるため、同郵便局の約2100人と、男性職員が出入りしていたボルティモア・ワシントン国際空港郵便局の約150人が呼び出され、菌の有無を調べる検査を受けた。予防的に抗生物質の服用も始めた。 男性職員は17日ごろから症状が出ていたが、19日になって急激に悪化し入院していた。郵便局関係者は「運んだり選別したりした際に郵便物を押さえつけ、封筒のすき間から噴き出た菌を吸い込んだのではないか」とみている。 議会のダシュル民主党上院院内総務あてに届いた炭疽菌入りの手紙は、このブレントウッド郵便局から、議会外にある警備当局のチェック機関を経て、ダークセン上院ビル内の郵便物集配室、院内総務の事務所へと運ばれたとみられ、一連の場所で炭疽菌の痕跡が見つかったことになる。 フォード下院ビル内の郵便物集配室から検出された菌が、ブレントウッド郵便局か警備当局のチェック機関で院内総務あての手紙に接触したために移ったのか、別に下院議員あてにも炭疽菌入り手紙があったのかは依然不明で、19のビルがある議会では菌検出検査が慎重に続けられている。 こうした状況を受け、上下両院幹部は「議事堂は22日に再開するが、事務棟は検査が終わるまで閉鎖を続ける」と発表した。 FBIは、院内総務あての手紙の消印があったニュージャージー州トレントン地域に捜査員多数を投入。皮膚炭疽を発症した女性職員が勤めている郵便局の集配地域であるトレントン西部の住宅地を中心に、徹底した聞き込み捜査を続けている。 (10/22)
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