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【米・炭そ菌事件】

米国民は空爆よりテロに関心 炭そ菌事件の広がりに不安


 炭そ菌感染事件で広がる国民の不安を抑えるのに米政府が苦労している。ブッシュ大統領は15日、「米軍は熟練と正確さで行動している」と述べ、空爆の成果を誇った。しかし、国民の関心は「外の戦争」よりも「内のテロ」にあるようだ。ニュース番組も炭そ菌の事件に多くの時間を割いている。

 「政府の役人は心配するな、パニックになるなと毎日言っているが、新たな出来事が毎日起きている。我々は、どうしたらいいのか」。CNNの看板番組「ラリー・キング・ライブ」で、司会者のキング氏が国民の気持ちを代弁した。

 フロリダ州で最初の炭そ菌感染者が見つかった4日、トンプソン厚生長官は「単独の発生と見られる。テロと結びつけるものはない」と述べたが、10日後には、ビンラディン氏のテロ組織との関連は不明としながらも「一連の事件はバイオテロ」と認めた。ブッシュ大統領も15日、テロ組織と「関連があるかもしれない」と踏み込んだ。

 炭そ菌が送りつけられた場所が全国規模に広がり単独犯よりも組織犯罪の様相をみせている。NBCに届いた炭そ菌入りの郵便物には米国やイスラエルをおどす言葉があった、などの情報がテロ組織との関連を連想させている。

 ワシントン・ポスト紙とABCの最新の世論調査によると、回答者の65%が炭そ菌事件を懸念し、54%が家族や知人がその犠牲になることを不安に思っていることがわかった。また、85%が政府の対応を満足と答えたが、初動捜査の遅れ、検査体制の不備などを指摘する記事もふえてきた。

 「バイオテロは、必ずしも多くの人を殺す必要はない。恐怖をまき散らせばいい。だから、テロが起きてもパニックになるべきではない」。ニューヨーク・タイムズ社で「白い粉」を浴び、その後炭そ菌ではないことがわかった、ジュディス・ミラー記者がテレビで語っていた。

(10/16)

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