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全国学力・学習状況調査

〈小学生〉算数A・Bの問題分析

2008年04月22日

◆提供:家庭教師のトライ 教育情報センター

 算数Aについては、大問9問、小問は全部で19問という構成。試験時間は20分で、1問あたり1分で解答する計算となる。問題量、質ともに昨年からの変化はない。問題そのものは基本的な一行問題であり難問や奇問はない。ミスなく丁寧に取り組めれば、十分に高得点が取れる内容である。点数が低かった児童は、単元の理解が浅い、あるいは練習量が不足していると心得てしっかりと復習をする必要があるだろう。設問ごとの内容は以下の通り。

 1は基本的な計算問題。問題は平易なものであったが、一問あたり10秒程度で解く必要があった。2は小数、分数についての問題。3は小数の掛け算・割り算の特徴に関する問題。4は長さの違うテープの関係を問う問題。もとの数、くらべる数などの見分けが出来るかどうか。5は平行四辺形の求積。今年は一問のみであった。6は1kgの重さである物体を4種類の中から選ぶというユニークな問題であった。7は円周率を求める公式を答える問題。8は二等辺三角形、直角三角形の図形的な性質を問う問題。9は割合についてグラフから読み取り、立式する問題であった。いずれも、基礎が理解できていれば十分に解答できる問題であった。

 算数Bについては、大問5問、小問は全部で13問という構成。試験時間は40分。一問あたり3分程度で解答することとなった。算数Aと比べると、問題文や図表などの情報量が非常に多く、題意を素早く、かつ正確に把握できたかがポイントとなった。特に問題文から様々な条件を導き出し、式にする能力や、その解答になる理由を記述で説明する能力など、算数の力だけではなく国語力も必要とされる内容となった。普段から、文章が長く、題意をしっかり読み取ることが要求される問題を、粘り強く解くクセがついていない児童にとっては非常に厳しい問題であるが、十分に対策が取れている児童にとっては問題なく解答が出来たのではないか。昨年の正答率は70%未満中であったが、今年も同様の正答率になるのではないか。

 中には非常に低い得点となってしまった児童もいるかもしれないが、今後の学習のやり方を見直す必要がある。本当に深く理解できているかどうか、また見たことのない問題に対して自力で解き切るような訓練を行えているかどうか、これらを早速確認してほしい。早めに解決することで、算数嫌いになる前に手を打つことが出来る。設問ごとの内容は以下の通り。

 1は、ドアの開閉時にドアが描く軌跡を選ぶ問題、ある部屋に一定の条件で家具が配置できる理由を記述させる問題が出題された。特に1問目から記述問題があり、慣れていない児童はこの問題で時間を取られてしまった可能性がある。2は、農業生産額についての棒グラフ、円グラフの2つの資料を読み取り、求めたい数字をどのように導き出すかを問う問題、また資料の読み取りに関する意見に対し「正しい」「正しくない」の判断をして、記述で理由を述べさせる問題が出題された。3は、三角形、四角形などの内角についての特徴を問う問題。4は、規則性に関する問題。問題文の条件を整理し、立式するだけではなく、途中経過を全て記述させる形式の問題。記述式に慣れない児童は戸惑ったのではないか。5は、身長の伸びに関する資料を、表、折れ線グラフ、棒グラフなどから読み取り、そこから得られた情報についての整理をする問題となった。記述式の問題は、特に資料内から具体的な数字が取れる問題ではなかったため、グラフの特徴や状況を言葉で説明する能力が必要であった。

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