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全国学力・学習状況調査

全国学力調査の問題と解答


小学6年
国語A 問題 解答 分析
国語B 問題 解答
算数A 問題 解答 分析
算数B 問題 解答
学校質問紙
児童質問紙
中学3年
国語A 問題 解答 分析
国語B 問題 解答
数学A 問題 解答 分析
数学B 問題 解答
学校質問紙
生徒質問紙

「全国学力調査」の目的と概要(提供:家庭教師のトライ 教育情報センター)

【小学生・中学生共通】

 文部科学省は4月22日、第二回目の「全国学力調査」を実施した。対象学年は小6、中3の2学年で、小学校の参加率が99.5%、中学校の参加率が97.1%となっており、合計232万人強の児童・生徒が参加した。調査の目的は、昨年に引き続き、「全国的な義務教育の水準向上」や、「児童生徒の学力・学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を把握し、改善を図ること」などを掲げている。また、昨年からの変更点として、この取り組みによって、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立すること、また各学校において児童生徒への教育指導・学習状況の改善等に役立てるなどが加えられている。

 調査の対象となった科目は国語と算数(数学)の2科目で、「知識」と「活用」の2面を問うものであり、内容的にも昨年からの大きな変更はない。それぞれ「知識=A」「活用=B」とし、国語A・国語B、算数A・算数Bとして、全四種類の試験が行われた。

 具体的に「知識」とは、『身に付けておかなければ、後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容』と『実生活において不可欠であり、常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能』としている。すなわち、「学年相応の基礎的知識」と「生きる力を育むための実践的な知識」を求めているということである。

 また「活用」とは、『知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力』と『様々な課題解決のための構想を立て、実践し、評価・改善する力』としている。こちらは、知識をただ得るだけでなく、効果的に使いこなす力ということになる。

 問題全体としては、基礎的な知識の確認と、より実生活に則した場面などから知恵を絞り解決する問題が出題されている。特に「活用」をテーマとしたB問題については、実践的な問いに対しての対応力が必要とされており、出題の意図を正しくつかみ、求められた解答形式に合わせて正しく解答する力が求められている。

 昨年の調査結果でも明らかになっているように、「知識」については概ね問題ないとされる結果であったが、「活用」については全ての科目・学年において課題を残す結果となっていた。知識・技能を活用する力を普段の学習の中でいかに培っているかどうかが、特に「活用」分野での得点差につながったと推測される。普段の学習の中で「これはなぜこうなるのだろう?」と疑問に感じたことを納得できるまで考えたり、「この問題はどのように解決するのだろう?」ということについて様々な角度から解く方法を考え、自力で解き切る訓練を積んでおくことが大切である。

 また、国語では昨年に続き「記述式」の問題が多く出題されており、「端的に文章をまとめる」ことや、「要点を人に伝える」などの表現力をつけておかなければ対応しにくい問題などもあり、普段から効果的な学習や実践ができているかどうかが得点の差として出てくると予想される。しかし、「中学受験」の勉強をしている児童だけが解けるような高度なテクニックを必要とする出題ではなく、現実の生活の中で必要とされる「話す」「聞く」「書く」「読む」の基本が身についていれば誰でも高得点が可能な問題となっている。


「全国学力調査」の問題解説(提供:家庭教師のトライ 教育情報センター)

【小学生】

 全体の構成としては、国語A(20分)、算数A(20分)、国語B(40分)、算数B(40分)、児童質問紙(40分)。出題内容は、小学校5年生までに習うべき単元を総合的に問う問題となっている。全体を通じて、現実に生活の中で出てくるような事例に絡めながら、普段学習している内容を活用する問題が多い。

 Aに関しては、国語・算数ともに基礎的な学力を問う問題であった。算数はほとんどが平易な一行問題であった。国語については普段学校で行うテストと違い、初めて読む文章に対する読解力を必要とする問題であったが、解答形式は一部記述式を含むもののほとんどが選択式であり、正確に文章を読み取ることさえできれば、十分に解答可能な内容であった。

 Bに関しては、国語・算数ともに応用力を問う問題であった。算数は一つひとつの問題の情報量が多いため、これを丁寧に読み取り解答につなげる力が必要であった。また、時間に余裕をもって取り組める反面、40分という長丁場のテストに慣れていない児童にとっては集中力が続かなかった可能性がある。出題の仕方も、単なる「知識」を問う問題ではないことから、「経験したことのない問われ方」をされた際に、すぐに諦めてしまう児童もいたのではないかと推測される。普段から、様々な出題形式の問題に自力で取り組むことが大切である。ただ「問題が解ける」ということだけでなく、困難な場面でどれだけ粘り強く今までの経験や知識を駆使して解答につなげられるかは、今後の学習や生活の中でも大切な要素である。

 また、国語は問題内容そのものはAと大差ないものの、解答形式が記述式のものが多く、こういった解答形式に慣れていない児童の中には、解答までこぎつけられなかった児童がいたのではないかと推測される。昨年の結果は、国語・算数とも、Aに比べてBの得点率が10ポイント以上低いものとなっていたが、今年は課題であった「読み取る力」「表現する力」がどの程度改善されたかが注目される。


【中学生】

 試験はすべて45分間であり、国語A・B、数学A・B、生徒質問紙の記入という構成になっている。全体を通じて、小学生と同様に、単に理解ができているかどうかを調査するものではなく、普段の問題演習が十分にできているかどうか、また問題文の情報量が非常に多い中でその情報を正しく読み取り、解答につなげる力があるかどうかを調査する問題となっている。現実の生活の中で出てくるような事例を絡める点も小学生と同様である。

 Aについては、国語・算数ともに基礎的な出題であった。数学は昨年と比べて、大問の数、小問の数とも変更はなかった。時間の割に問題数が多く、素早く正確に解く力が必要であった。昨年の調査結果からも、数学Aは基礎的な出題と言えども得点率が低めで、課題を残していた。今年も、数学の学習量が不足している生徒にとっては、時間内に全てを解答することはできなかったのではないかと推測される。国語については、単なる長文読解問題というよりは、普段の生活で使われるような題材を用いたり、ある議論について意見を述べる内容など、学校のテストとは異なる出題となっている。「読む」「書く」の2つの要素だけではなく、「聞く」「話す」という普段の生活でより必要とされる要素も問われている点が大きな特徴となっている。解答形式は一部記述式を含むが、選択式が中心であった。

 Bについては、国語・数学ともにより応用的な出題となった。数学Bでは、大問が6問から5問に減り、知識をどれだけ有益に活用できるかを出題の軸としている問題になっている。時間の割に問題量が多い構成も、昨年と変わりはない。国語はAと同様に、様々な角度から国語力を問う内容となっている。特に解答形式が記述式に重点が置かれているため、記述式の解答に慣れていない生徒には、難しく感じられたのではないかと推測される。

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