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【分析速報】世界史B

2008年01月19日

【提供:東進ハイスクール】

●出題形式に変化なし。3年ぶりに戦後史・文化史の比重が高まった。

【難易度】昨年並み

【全体概観】

 出題形式に大きな変化は見られず、従来通りに正誤判定問題が中心である。6者択一の設問は3題となった。戦後史と文化史を確実に仕上げていれば、容易に解き進めたことと思う。地図問題では、コルシカ島とサルディーニャ島、さらにスマトラ島とジャワ島の位置の確認が問われた。地域別に偏ることなく出題され、使用教科書により不利益をこうむった生徒はないものと思われる。教科書レベルの基本用語が定着していれば高得点に至ったことであろう。第3問で手こずった受験生も、第4問で着実に得点したと見ることができ、平均点は昨年並みと思われる。

●設問別分析

【第1問】 ユーラシア大陸

 センター試験で定着した、ユーラシア大陸を舞台とした東西交渉史である。中国の唐・明・元王朝を題材にして、周辺諸民族・諸地域についての具体的事項が試問された。また、ユーラシア国家に成長していくロシアの東方進出では、そのプロセスが問われた。

【第2問】 島や群島

 サイパン・アイスランド・アイルランド・キプロス・マダガスカル・セイロン(スリランカ)・ジャワ・スマトラ・コルシカ・サルデーニャといった世界のさまざまな島が出題された。地図上でこれらの島々を識別した上で、それぞれの領有や文化遺産といった基本的事項が押さえられていれば、容易に正解に至ったと考えられる。

【第3問】 歴史上の敗者や英雄の末路

 中国・ヨーロッパ・アメリカそれぞれの世界での歴史上の敗者や英雄を扱ったリード文が出された。中国では古代から文化大革命に及ぶ制度史・文化史が、ヨーロッパではハンニバルやナポレオンが登場した。アメリカは南北両大陸の先住民について、植民地時代とそこからの独立についての知識が問われた。

【第4問】 衣服に関わる歴史

 毛織物・絹織物・綿織物といった繊維製品を切り口として、古代からジーンズの登場に至る時代と民衆の生活を網羅して、ヨーロッパ・アジア・アフリカそれぞれについて試問された。出題のレベルは平易であったので、高得点が期待できる。

●新高3生へのアドバイス

 センター試験の「世界史B」は4問とも、様々な事柄をキーワードにした「テーマ史」問題の形をとってはいますが、設問別に見ていくと、世界の諸地域の国家や民族についての基本事項を時代把握を含めて試問しています。したがって、それぞれの地域・時代の基本事項に関して確実に学習を積むことで、正解を見つけることは決して困難ではありません。今年度は教科書に載っている地図図版が積極的に使用されました。歴史上の人物、出来事も空間的な広がりの中で捉えるという日常の学習が大切です。今後も写真やグラフといった資料をこまめに参照し、意味を確実に理解しておく必要があります。また今年度同様に文化史や戦後史についても2009年度での出題が予想されます。時間的・空間的な広がりをつかみながら因果関係を考えるタイプの高度な設問はこのところ減りつつありますので、基本事項の確認と、そこからの派生学習に重点を置けば高得点は可能です。

 “センター試験の出題形式”に慣れておくためにも、過去問をできるだけ多く解いておくことはもちろん、東進のセンタープレ入試を毎回受験することをオススメします。

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