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【分析速報】国語

2008年01月19日

【提供:東進ハイスクール】

●形式に変化はなく、標準的な内容・設問。難易度はやや易化か。

【大問数】 変化なし

【設問数】 変化なし

【マーク数】 増加

【難易度】 易化

【全体概観】

 大問数4、各大問の配点50点という形式に変化はない。解答数が2つ増え、38となった。第1問の問6で論の進め方を問う問題が出題された。第2問は過去に出題歴のある夏目漱石の文章が出題された。現代文全体では昨年並みのレベルだが、小説の出来不出来の差が人によって出る可能性が高い。第3問の古文は近世の作品が出題された。本文の内容はわかりやすいものであるが、珍しい空欄補充があり、6年ぶりに文学史も出題された。第4問の漢文は本文の長さが前年度よりかなり長くなり、内容もやや論理的で設問も厳しかった。

●設問別分析 

【第1問】「評論文」狩野敏次「住居空間の心身論−『奥』の日本文化」→昨年並み

 全体的に例年とほぼ同じ設問構成で、レベルも平均的。前半と後半で2つの対比を扱いながら論を進めている文章で、こうした論の進め方が問6で問われている。問1の漢字問題は例年並みで、問2、4、5は基本レベルの問題。問3は傍線部自体の言い換えになっている点がやや難。問6のBも少し選択肢が紛らわしい問題と言える。

【第2問】「小説文」夏目漱石『彼岸過迄』→昨年並み

 センターで既出の夏目漱石の文章ではあるが、全体的に今の受験生にはとらえづらい文体・内容であった。それゆえ解答するのに時間がかかった人も多かったのではないだろうか。問1の語句問題は慣用表現の意味を問うものでやや難。問2、3、4、5はいずれも標準レベルだが、内容的に読めていない受験生は連続してミスをする可能性が高い。問6の「表現の特徴」を問う問題もやや難で、全体的に難しかった昨年同様のレベルと言える。

【第3問】「古文」浅井了意『狗張子』→やや易化

 問題の文量は減り、読みやすい文章であったため、本文の読解は易しくなった。問1は「優なり」・「ねんごろなり」等必修単語が問われたが、正解するには内容把握も必要。問2「る・に・し」の助動詞の識別は基本文法事項。問4の空欄補充は新傾向。問6の内容判定は選択肢の語句の理解が必要。問7の文学史の問題は以前にも出題されたが表現とともに出題された点は新傾向と言える。

【第4問】「漢文」胡直『衡廬精舎蔵稿』→難化

 問題文の分量が、2006年の150字、2007年の138字に比べて、181字と長くなり、内容的にも逸話をあげてはいるがやや論理的な文章であった。問1の読みの問題「与・固」は基礎的なものだが、問2の書き下し問題もひとひねりあり、問3・問5の説明問題も丁寧な読解力が求められている。問6の本文全体の構成に関する説明問題は漢文では新傾向。全体として、設問も単純ではなくやや難しかったのではないかと思われる。

●新高3生へのアドバイス

 現・古・漢の3つにわたるこれだけの分量を80分で解き終わるには日頃から時間配分の練習を重ねておく必要があります。「マーク式だからなんとかなる」という安易な考えでは、志望大に合格する十分な得点はとれないことを肝に銘じてください。現代文第1問の「評論」に苦手意識のある生徒は、まず漢字・語彙といった知識事項を固めることが先決です。こうした「言葉についての知識」は、単に漢字問題や語彙問題で点を取るだけでなく、読解力を根本から支えることにつながります。

 第2問の「小説」については、主観的に読む癖を直して、より客観的に読み、選択肢を分析していくための学習を進めていきましょう。高3のスタート時の段階では、現代文を解くのに時間を取られすぎて、古文・漢文に十分な時間が使えないまま終わってしまう人も多いようなので、過去問の演習などを通して時間配分の訓練をするように心がけましょう。古文・漢文では単語・文法・句法などの知識で確実に点がとれる部分があるので、まず第一に基礎知識をしっかり身につけることと、それを活かせるためのトレーニングを積み重ねて下さい。こうした一連の学習の進捗度・定着度を測定し、自分の弱点を修正して読解力を高めていくためには、東進の「センタープレ入試」を年6回定期的に受験していくことが効果的です。

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