●昨年と同じ形式の標準的な問題
【大問数】 変化なし
【設問数】 変化なし
【マーク数】 変化なし
【難易度】 やや難化
【全体概観】
昨年行われたリスニングのテストとほぼ同じ出題形式であった。内容は日常的な会話やスピーチが中心である。英文と質問は2回ずつ読み上げられ、解答をマークする時間がその都度設けられている。第4問Bの読み上げスピードは昨年の約130語/分から約150語/分と若干速くなっている。ほとんどの問題は設問も選択肢も素直であり、高得点が取れるかどうかは、リスニング力だけではなく、広い意味での読解力に左右される面も大きい。なお、特別な対策は必要ないが、複数のナレーターによって発音のバラエティーを出している点には国際語としての英語という観点が伺われる。
【設問別分析】
【第1問】短い対話の内容に合う絵などを選ぶ問題
昨年同様、絵や数値を答える問題である。ただの聞き取りではなく、問1は聞き取れた時刻に30分加えなければならず、問4は30kmに20kmを加算する必要がある。
【第2問】短い対話に続く応答を選ぶ問題
問8と問9は少し考えなければならないが、それ以外は設問、選択肢とも素直であり、対話の大筋が聞き取れれば正解できる。
【第3問】
A 短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題
B 長めの対話の内容について、図表を完成する問題
Aの設問はいずれも昨年に比べると易しくなった。Bの冷蔵庫の位置は迷った人も多かっただろう。
【第4問】
A 短い文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題
B 長めの文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題
Aは問22がやや難しかった。Bでは女性のための文学賞に関する長文が読み上げられたが、文が多少長かったため、最後まで記憶を保持できたかどうかで差が出たのではないか。
【新高3生へのアドバイス】
リスニングの力は聞いた英語の量に比例して伸びます。したがって、日頃から習慣的に英語を聞く訓練を積んでおくことが大切です。一日5分程度でも、継続して耳を鍛えれば、リスニングの力は飛躍的に向上します。
素材は何でもかまいませんが、聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。単語集の付録CDや、テレビ・ラジオの英会話レッスンなどが利用できます。インターネットからセンター試験の問題や音声ファイルをダウンロードできるサイトもあります。
初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返して完全に身につけるようにしましょう。聞くだけでなく、テキストの英語を声に出して音読してみる練習も大切です。
短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行いましょう。大切なのは集中して聞くことです。BGM代わりに英語を流していても、効果はほとんどありません。また、同じ素材を繰り返し聞くだけでなく、新しいものも積極的に聞くようにして、英語の語順のまま情報を処理していく力を高めましょう。