2004参院選

「戦争できる国」許さず


共産・志位和夫委員長



 ――最大の争点は何ですか。

 あえてひとつあげるなら、年金だ。成立したからといって、「100年安心」の看板がはがれ落ちた法律を実施させるわけにはいかない。国民的な討論で、安心できる年金制度をつくろうじゃないか、と訴えている。ほかに暮らしの問題でいえば、消費税と雇用も重要だ。

 ――小泉内閣の支持率についてどう思いますか。

 年金問題は相当大きく尾を引いている。内容もやり方も悪かったという面があるが、今、国民の皆さんには「小泉改革の正体を見た」という感覚があると思う。これまで首相は「今の痛みに耐えれば明日は良くなる」と言ってきたが、今度の年金制度改革で「今の痛みに耐えたらまた次の痛みが出てくる。これが小泉改革だ」ということがわかった。そういう意味で大きな転換点になる。

 ――昨年総選挙は二大政党化の流れの中で埋没したのでは。

 二大政党の競い合いで政治がまともになったかというと、なっていない。年金問題でも、民主党の対案は保険料を消費税に置き換えるというだけで、国民に負担増を押しつけるやり方は政府・自民党と変わらない。だから途中で3党合意という「談合政治」の弱点が出た。民主党は本質的な批判はできないし、本質的な対案は出せない。

 ――今後、憲法改正も大きな政治課題になります。

 9条は踏みつけられながらも偉大な力を発揮している。それは海外での武力行使ができないことだ。今の改憲論議の狙いは海外での戦争を自由にできる国にしようということだ、と見抜き、「許さない」という声をあげなければならない。

 ――参院選の目標は。

 昨年の総選挙の残念な後退から、反転攻勢の一歩を踏み出す大事な機会にしたい。比例で5議席の絶対確保と選挙区で7人の候補者の必勝が目標だ。比例区の得票数で言えば、610万票以上いただきたい。これは総選挙の比例区で獲得した票の33%増。そこまで押し戻したい。

 ――5月に体調を崩され、入院されていましたが。 いま体調は万全だ。むしろ休養がとれたので元気になった。

(朝日新聞2004年6月24日朝刊紙面)


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