2004参院選

9:投票率


「全国一」示して政治家に陳情



投票日に向けて準備を進める村選管の職員=富山県利賀村役場で

 前回参院選97.73%。

 03年衆院選96.24%。

 富山県利賀(とが)村は投票率全国1位が続く。有権者数は約770人。昨年の衆院選で棄権したのはたった29人だった。「何もしなくても投票してもらえる」と、村も投票啓発に特段、力を入れない。

 40年前ごろ、主産業が林業から土木業に変わるに連れ、60〜70%だった投票率は80%、90%と上がった。自民党支持が断トツで、03年衆院選比例区では投票者の約8割が自民に入れた。

 国の補助事業で幹線道路やトンネル、ダムが造られた。「陳情する政治家に村を気にしてもらうには、高い投票率が必要だった」と商工会の事務局長。村史を編纂(へんさん)している浦辻一成さん(48)は「政治で村を良くしたいという切実な願いの表れ」と分析する。

 投票したかどうか、すぐにわかってしまう。他から引っ越してきた女性(39)は、「後で『投票しなかったの?』と言われるのも嫌だし」。

 11月、近隣7町村と合併して「南砺(なんと)市」になるが、役場の職員(40)は、今後も必ず投票に行くつもりだ。「習性みたいなものですから」

(朝日新聞2004年7月03日夕刊紙面)


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