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参院選に関心があっても、投票所の入場整理券が県外の親元に届くので、投票には行かない――。若年層の投票率が上がらない背景の一つには、大学生らの住民登録の実態があるようだ。
約1万4千人の学生が在籍する千葉大学で、県外出身学生に投票意欲と住民登録地について聞いた。同大学入学者に占める県外出身者の割合は例年、8割近くある。
大学院2年で教育学を研究する高橋在也さん(24)は00年春、出身の前橋市から千葉市稲毛区に住民票を移した。「住民票を移すまで、選挙のために実家に戻っていたが大変だ。選挙には関心がある。候補者の情報を知って投票するためには、住んでいる千葉に住民票がないと」という。
遠隔地から投票する不在者投票制度もある。法経学部3年の平進之介さん(22)は、福岡市の親元から住民票を移していないが、今回、福岡市民として不在者投票した。「棄権したくなかった。手続きは簡単」と話した。
一方、大分市出身で総合政策学科4年の女子学生(21)は「扶養家族の関係で、親に反対されたため」、住民票を移していないという。「生活に不便はない。教授から『選挙には行こう』と言われたこともあるし、今回は本当は投票したいが、今さら無理」と話す。
デザイン工学科4年吉村昌子さん(23)は千葉市中央区に住むが、実家の大阪府和泉市に住民登録したままだ。「大阪の魂を売ったと言われたくない。遠隔地からでも投票できるのは知っているけど、面倒だし、大阪の候補者を知らない」といい、今回の参院選は投票しないつもりだ。
朝日新聞社が参院選に向けて実施した電話による世論調査(1〜3日)では、県内の20代の投票意欲は「必ず行く」が43%と、年代別では最も低かった。
住民票を県外に残したままの人が不在者投票をしても、県内の投票率が上がるわけではない。さらに、住民票を移せない事情のある人もいるが、20代の中で、大学などの学生が占める割合は大きい。
県選管は7日〜9日、千葉工大など3大学で投票を呼びかける。「まだ遠隔地からの不在者投票に間に合うだろう。ただ、住民票は引っ越し後14日以内に移すのがルール。選管として、大々的なPRは難しい」としている。
<慶応義塾大法学部の小林良彰教授(政治学)の話> 生活の本拠に住民票を置くのが当然だ。そうでないと、受益と負担が合わなくなる。とはいえ、『期日前』と『不在者』投票の違いなど、新しい有権者に対する何らかの啓発を、学校教育なり、選管なりがやるべきだ。学校では市民が政治や行政にどう関与するかを教えてない。
(07/07)
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