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●態勢は万全、運動は低調
「民主に言いたい。あんまり石川県民をだら(馬鹿)にせんといてほしい」
13日、金沢市内で開かれた自民新顔、岡田直樹氏(42)の「金沢市連合後援会発足式」。岡田氏は民主が擁立を決めた新顔の加藤隆氏(54)に対抗意識をあらわにした。
「石川に縁もゆかりもない人が落下傘で来て、何を訴えるのか」
同じ壇上にはこれまで知事選や国政選で度々、自民と激突してきた県議会第2会派「新進石川」の金原博会長、宇野邦夫幹事長の姿もあった。金原会長は「今度は皆さんと一緒にやらせていただく。どうか、よろしくお願いします」とあいさつ。岡田氏と両手で握手を交わした。
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「森奥戦争」と呼ばれ、ともに自民の実力者ながら、中選挙区時代に激しく対立した森喜朗前首相と故奥田敬和元運輸相。新進石川は奥田氏系列の県議らでつくり、県議会内では8議席を持つ。特に金沢市では自民と同等の勢力を保つ。
自民党県連の幹部は「参院選は突発的な政治状況など風に左右される。だからこそ民主が手ごわい候補を立てる前に、新進石川に対して手を打つ必要があった」と振り返る。
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民主党県連が候補擁立に手間取るなか、自民は新進石川の取り込みを画策。県議会内で常任委員会の委員長、副委員長などのポストを分け合う両者の連携について、4月以降の継続の条件として「岡田氏への協力」を突きつけた。
3月17日、金沢市内のホテルで自民党県連の福村章政調会長と新進石川の宇野幹事長が酒を酌み交わした。福村政調会長が「参院選への対応は中立でもいい」と切り出すと、宇野幹事長は「われわれはこれまで中立だったことはない。やるときはやる」と応じた。翌18日にはあらためて県議会内で双方の幹部らが会談。新進石川側は「参院選への協力を前向きに検討する」と表明した。
5月にあった岡田氏の事務所開きに金原会長らが出席。金原会長は「ここで玉虫色の決着をつけたら政治家ではない」と岡田氏支援で旗幟(きし)を鮮明にした。新進石川のある県議は「これまでの経緯から、民主の奥田建、一川保夫両衆院議員を支援してきた。民主自体を推していたのではない」と話す。
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新進石川の協力を取り付け、森前首相は「石川の保守勢力が大同団結する選挙だ」と気勢をあげる。自民内では「イラクで不測の事態があっても勝てる態勢ができつつある」(幹部)との自信もうかがえる。
その一方で、自民のある県議は「石川で選挙が盛り上がるのは『森奥戦争』の構図があるから。今回は極めて低調。集会の動員なども苦労している」とこぼす。
組織戦の限界を指摘する声もある。岡田氏の陣営幹部は「いくら組織を押さえても、せいぜい有権者の2、3割。やるべきことはすべてやったが、安心はできない」と不安を打ち明ける。「今は無党派が『最大勢力』。しかし、新聞も読まないような若者層にどうやって浸透していくか、方法さえわからない」
(06/22)
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