2004参院選
 
どこへ向かう無党派層 <票はいずこへ・下>

 6月21日、県議会に新会派ができた。民主の2人と、政党に属さない議員らの計5人が結成した。会派として議員の活動を拘束しないという新しいスタイルをとったが、参院選公示を3日後に控えていただけに、記者会見では「選挙協力はするのか」という質問が飛んだ。議員らは「あくまで地方議会の改革が目的だ」ときっぱり否定した。

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 所属議員の1人、渡辺智子さん(50)。高松市区選出で当選3回。当初から政党に属さない市民派、無党派として活動。教育や平和、市民オンブズマン活動などに取り組んできた。県議になってからは、国政選挙では「必ず投票に行こう」と呼びかけるものの、特定の政党や候補にかかわらずにきた。

 その渡辺さんが昨秋の総選挙終盤、民主の新顔候補の支援を決め、選挙カーに乗り込んだ。あくまで候補者個人への応援で、党は支持しないという立場だった。

 それでも、支持者からは「安全保障で考え方が違う民主を支持するのか」と疑問の声があがった。渡辺さんは言う。「確かに迷った。でも政治を変えるため、現実的な選択肢のなかで意思表示する必要があった」

 今回の参院選は、環境問題を前面に押し出す党を比例区で支持するが、選挙区での表だった活動は考えていないという。

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 全国的に無党派層が拡大していると言われる。彼らは、現実的な選択肢を求めた渡辺さんや、それに疑問を呈した支持者と同じで、無関心層ではない。そして、地縁血縁が薄い都市部に多いのも特徴だ。

 だからこそ、「高松がかぎを握る」と、香川選挙区の各陣営は有権者の3分の1を占める大票田の動向に注目する。

 昨秋の総選挙。高松市では、民主候補が自民現職に8500票差まで迫った。無党派層が多い都市型選挙の傾向が強まり、全国的な「1区現象」の波が香川にも及んだと言われた。

 今回の参院選でも、自民は「高松とその周辺は年々、票を読むのが難しくなっている」と、保守地盤の変化に危機感を抱く。

 一方、議席獲得を目指す民主は「都市部での勝利が大前提。無党派層の支持を得やすい状況だ」と強気だ。

 6年前には無党派層を取り込んで躍進した共産は「自民と民主はうり二つ。我々との違いに耳を傾けてもらえば、自然と票は積み上がる」。

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 無党派層は「風」で動くと見られている。

 3年前の参院選では、自民現職の真鍋賢二さんが民主、社民両党が推薦した新顔候補を18万票以上引き離して4選。朝日新聞の出口調査では、無党派層の42%が真鍋さんに投票したと答えた。

 その年の4月に小泉政権が誕生したばかり。「自民党をぶっつぶす」というキャッチフレーズが注目を集めていた。真鍋さんの関係者は「あれほど取れたのは予想外。小泉人気の威力はすごかった」と振り返る。

 無党派層がどこへ向かうのか。今、誰も明確な答えを出せずにいる。

 (07/04)


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